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親子3人、スーツケース1つで海外へ。子連れ旅行を楽にしてくれる手頃なグッズと簡単アイデア

親子で世界中を旅行するイラスタレーターのBoojilさんが、子連れ旅行の悩み「荷物作り」について答えます。方法はどれも簡単。少しの工夫と身近なグッズを駆使して、手軽に子連れ旅行に出掛けましょう。

子連れ旅行ですすめたいお役立ちグッズとアイデア

はじめまして、イラストレーターのBoojil(ブージル)です。3歳の息子と夫の3人暮らしをしています。

夏は休みを使って、旅行などに出掛けたい季節ですね。しかしながら「小さな子供を連れての旅行は楽ではない」、そんなイメージがあるのではないでしょうか。荷物の多さ移動の大変さなど、想像しただけで苦労が多そうだし、旅行に出るのはしばらくやめておこうかな……。なんて家庭も多いかもしれません。

私はというと、昔から旅が好きで、実は母業がスタートしてからも国内外に限らず子連れで旅行に出ています

確かに子供が生まれる前の旅行と比べれば楽とは言えず、最初の頃は慎重になることも多かったです。ですが、度々の子連れ旅行を経てみると、「ちょっとした工夫やポイントさえ押さえれば案外気軽に楽しめるかも」と、思うようになりました。

そこで今回は、「子連れ旅行をスムーズにするグッズやアイデア」「旅行に出掛けたいママ&パパにオススメの旅先」を私なりにお届けします! 今年の夏は家族そろって旅行に出掛け、リフレッシュしませんか?

海外旅行もカバン1つ。子連れ旅行で役立つグッズとアイデア

我が家の旅行事情

私が旅行に目覚めたのは、19歳の時に出掛けたタイとカンボジアの旅行です。旅先で出会った子供たちと絵を描いてコミュニケーションをとったことが楽しく、イラストレーターという仕事に就くきっかけにもなりました。

そうこうして訪れた国は、韓国、台湾、ラオス、ベトナム、ミャンマー、バングラデシュ、インド、アメリカ、メキシコ、グアテマラ、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、スペイン、モロッコ……。振り返ればいろいろな場所に。もちろん国内旅行も好きで、日本各地を旅行してきました。

そして母になった今、まとまった休みをとっては子供と夫と一緒にどこまでも。国内旅行からスタートし、やがては海外へ。そして、つい最近もメキシコ、キューバ、アメリカの約1カ月の旅行に出掛けていました。

持って行くものはスーツケース1つだけ

その際の旅行カバンがこちら。

子連れ旅行の荷造り
1カ月の旅行もスーツケース1つに

私と夫それぞれ、機内への持ち込み用のリュックサックを1つずつ携行していますが、その他はご覧の通り、1カ月の海外旅行でも、親子3人分が87Lのスーツケース1つに入っています。


……と、書くとよっぽどのテクニックがあるのでは? と思われそうですが、特別なことはしておらず、身近なグッズと簡単な工夫でまかなっています

「意外にこんなので大丈夫なんだ」と皆さんの気持ちが少しでも楽になればうれしいです。

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アイデア(考え方)

1.子供の荷物にスペースを割けるよう、大人の荷物は必要最低限に

圧縮系の衣類の活用や、宿泊先のアメニティを事前にしっかりチェックして荷物増え過ぎを防止。

2.旅先や宿泊数に応じて持って行くものも取捨選択

3泊以上になった場合は、ランドリーに出すなどして基本3泊分に必要な着替えのみを持って行く。大人1人分の着替えは「パンツ(ジーパンなど)1本、Tシャツ2枚、長袖2枚、下着3日分、上着1枚」で十分!

3.管理しやすいようにスーツケースの中は小分けにしてパッキング

収納ケースを色別で活用。パパ・ママ・子供で分けて収納することで取り出しも簡単に。長期滞在の際は収納ケースごとホテルの洋服ダンスの引き出しにしまえば管理もしやすい!

4.1つ1つの荷物は長方形にしてバズル感覚でパッキング

ポーチ、収納ケースはできるだけ平たく、長方形に。くるっと丸くまとめるよりも空いた隙間にすぽっと入り、スペースの有効活用が可能。荷物をパズルに見立てて、スーツケースにはめていく感覚で荷造りしましょう。
これだけは持っていて損なしの便利グッズ

持って行くグッズも特別な物はありません。きっと皆さんの家にもあるのではないかと思います。

  • 無印良品の収納ケース
    • →Lサイズ(1つ)は子供用として使い、主に着替えを入れる 
    • →Mサイズ(2つ)はそれぞれパパ用とママ用に分け、主に着替えを入れる
    • →Sサイズ(2つ)には全員の下着類と化粧品を入れる
    • →いくつかの色展開がされているのでパパ・ママ・子供の色分けが可能
無印良品の収納ケース
同じサイズでも色展開されているので使い分けに便利。使用しないときはこのように小さく収まります。
  • そのまま洗えるメッシュの収納ケース
    • →空っぽの状態で汚れ物を随時入れていく。ランドリーサービスに出す際にも便利
そのまま洗えるメッシュの収納ケース
基本3泊分に必要な着替えを持って行き、あとはランドリーサービスを活用
  • 薄手の速乾タオル
    • →ホテルにタオルがなかった場合に便利。かさばらないので、いざというときの子供のエプロン代わりとしても1枚は持っておいて損なし
速乾タオル
速乾タオル
  • 圧縮系の衣服
    • →ちょっと肌寒い時に役立つのが圧縮形のダウンジャケット、ウィンドブレーカー。機能性抜群で軽く、体温調節にも重宝するユニクロのダウンジャケットなど
圧縮形のダウンジャケットがあると急な天候の変化にも便利
  • 衣類用の圧縮袋
    • →お土産をスーツケースに入れられるように、最後に着替えを全て圧縮袋に入れてスペースを確保
衣類用の圧縮袋があれば荷物が増えたときも安心
  • オリジナルのガイドブック
    • →「地図情報がメインのもの」と「観光地や店舗情報がメインのもの」といったように、分野の異なる2冊のガイドブックから必要なページを根こそぎカットして、メモ帳をプラスしてまとめたノートのような簡単なものを作る
    • →事前に確認できる場合は地図上に印をつけておき、住所なども併記しておくと移動がスムーズ



ざっと我が家の必需品はこのあたりですが、小さいお子さんを連れて行く場合はベビーカー、抱っこ紐、おむつ、離乳食、薬類、おもちゃも必要です。

これらは基本的にコンパクト化することが難しいですが、おもちゃについては、我が家ではお土産も兼ねて現地で適宜調達するので、お気に入りのおもちゃを1つだけ持って行きます。でも道中でぐずったときは、最後の手段としてタブレットやスマホを活用。子供が好きなアニメを見せることができるので必需品になっています……。

他に気になることといえば、ママさんたちは自分の化粧品かもしれませんね。

これも私の場合は無地良品のものを愛用。トラベルにぴったりのサイズがあり、種類も多いので重宝しています。

ベビーカー、抱っこ紐はどうしてもかさばってしまうので仕方がありませんが、化粧品、離乳食、薬類、おもちゃ、といった細々としたものは先ほど紹介した無印良品の収納ケースにまとめています。

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親子3人の子連れ旅行。国内旅行からスタートし、やがては海外旅行も

さて、旅行グッズについて紹介してきましたが、おそらく中には「えっ、海外!? 大丈夫なの?」という感想を持たれた方もいると思います。そこで次は、どのようにして海外にまで行くようになったのか、我が家の旅行の歴史を簡単にご紹介します。

国内旅行なら北海道と沖縄へ

我が家の家族3人の旅行は国内旅行からスタートしました。訪れたことがあるのは長野、大阪、京都、沖縄、北海道。どこも旅行先として人気のスポットですが、特に子連れ旅行にオススメなのが北海道と沖縄です。

北海道なら、ぜひ札幌にある「モエレ沼公園」へ。世界的に著名な彫刻家イサム・ノグチが設計を手がけ、広大な敷地の中に、ガラスでできたピラミッドや、海をイメージした最大25mまで噴き上がる巨大な噴水が並びます。

北海道、札幌にある「モエレ沼公園」のガラスのピラミッド
ガラスのピラミッド

特に夏限定の「モエレビーチ」と呼ばれる子供のために作られた水遊び場は、海辺をイメージして作られていて人気のスポットになっています。自然とアートが融合した広大な敷地を子供と駆け抜けると童心に返ったような気分を味わえ、私たち家族にとって子連れ旅行で一番楽しめたスポットになりました。

沖縄は夏からずれてしまいますが、シーズンオフに出掛けることをオススメします。紫外線も気になりづらいですし、チケットも手頃で、飛行機での往復料金が1万円代に収まる格安チケットが増えてきました。

グループでの旅行を希望するのであれば、本島から近い離島・伊江島の貸切別荘を利用するのが一押しです。海が遊び場になるので、毎日出掛ける場所を考える必要もありません。

また、我が家の場合は、沖縄そばをはじめとする沖縄料理が食べやすかったようで、息子も喜んでいました。

海外旅行ならまずは台湾へ

子連れ旅行で国内をクリアしたら、ぜひ海外へ足を延ばしてみてください。

我が家の場合、海外に行く際は自分が行ったことのある国、つまりはよく知っている国を選んでいます。

自身の経験をもとに安心できる場所か宿泊施設の子供の受け入れ体制がどのくらい整っているか、そして周辺の街の施設は充実しているかを重視して選んでいます。加えて、食事も米文化があると安心なので、これらを総合すると台湾がオススメです。

独身時代の私はもっぱら個人旅行ばかりを選択してきましたが、海外渡航が少々心配な方はまずはパッケージツアーが気軽でオススメです。

台湾、子連れ旅行
台湾には私の両親も一緒に行きました

また台湾は親日家の方が多く、とにかく皆さん親切。子連れ旅行で地下鉄に乗ろうものならば、「席、代わりましょうか?」と声をかけられる率100%といっても過言ではありません。

食事もおいしいですし、九份(キュウフン)のノスタルジックな景観を楽しむのもまたよし。親も子供も楽しめるので、ぜひ行ってみてください。

この夏は子連れ旅行に出掛けてみませんか?

大変なイメージが先行して足踏みしてしまいがちな子連れ旅行ですが、いかがでしょう? 「意外に普通」「海外旅行でもこれでいいんだ」と思われたかもしれません。でも、我が家ではこのようなほんの少しの工夫やアイデアで乗り切り、さまざまな場所へ実際に出掛けています。

国内に限らず海外まで、でもそれって子供は楽しいの? という声もあるかもしれませんが、我が家では「将来、多様な社会に出て行けるように、幼い頃からいろんな地域や国の暮らし方を自分の目で、肌で感じ取ってほしい」「大げさだけど、地球のどんなところでも生きていける知恵や考えを自然に身に付けてもらえたらうれしい」という思いを込めて、一緒に旅行に出掛けています。

そんな願いが通じたのか、実際に3歳の息子に旅行の思い出を聞いてみると、当時の様子をよく覚えています。特に台湾のことは細かく記憶しているようで、「楽しかったねえ、また行きたいねえ」とうれしそうな顔で話します。

その姿を見ると、一緒に行ってよかったなあと、こちらもうれしくなります。将来、その記憶は小さなカケラとなって覚えていられないかもしれないけれど、確実に「今」の息子の一部になっていることに違いはありません。

家族の楽しい思い出が、いろんな場所にできることを願っています!

著者:Boojil

Boojil

イラストレーター。1984年、横浜生まれ。世界各国を旅した経験から、カラフルでピースフルな作品を描く。NHK総合『妄想ニホン料理』のキャラクターデザインを手がけ、2011年に自身の旅エッセイ『おかっぱちゃん旅に出る』がNHK Eテレでアニメ化。絵本『おかっぱちゃん』(あかね書房)にて絵本作家デビュー。コミュニケーションを目的としたアトリエ兼イベントスペース「東京おかっぱちゃんハウス」を主宰。

サイト:イラストレーターBoojilのホームページ【Boojil web site】ブージルの作品、活動、マンガ、ひとり旅などの紹介

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