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リモートワーカーのこだわり書斎づくり。2つの書斎で環境を改善し、家族との新たな接点も

リモートワーカーのmizzyさんが、自宅の書斎を紹介します。家族とコミュニケーションをとるために作った2つの書斎。アイテムの選び方や配置を工夫して、快適な環境を手に入れました。

自宅の書斎

こんにちは、mizzyと申します。フリーランスのソフトウェアエンジニアをやりながら、妻と5人の子供(高3男、高2男、中2女、小3男、小2男)と暮らす43歳のおっさんです。

私は賃貸派か持ち家派かで言えば断然賃貸派なのですが、家族7人で快適に暮らせる賃貸物件がいくら探しても見つからなかったため、ふらっと立ち寄ったモデルハウスの見学をきっかけに2年ほど前に家を建てました。

家を建てるに当たって、業者、土地、間取り、インテリア、エクステリアなど、検討しなければいけないことがたくさんあるのですが、今回は私が家で過ごす時間が最も多い「書斎」にテーマを絞り、理想の空間を手に入れるためにどのような書斎づくりをしたのかをご紹介します。

家族とコミュニケーションをとるためにオープンとクローズド、2つの書斎を作った

わが家にはオープンとクローズド、2つの書斎があります。「クローズドな書斎」は下の写真のような、特に変わったところのない四畳半ほどの広さの部屋です。

クローズドな書斎

「オープンな書斎」は目の前にリビングが広がっており、写真には写っていませんが、玄関やダイニングキッチンともつながった空間となっています。

オープンな書斎

リビングから見るとこんな感じです。

オープンな書斎

このオープン書斎は左手にある玄関から入ってすぐ、階段を2段登ったところにあります。最初の設計の段階では、玄関前の廊下と階段は完全に壁で隔てられており、またリビングと玄関の間にもドアがありましたが、これらを取っ払いました。

ちなみにスペース自体は二畳ほどしかありませんが、上が吹き抜けになっているのと相まって、開放感が抜群です。

オープンな書斎。上が吹き抜けになっており開放感抜群。

と、ここまで読んだ人の中にはこんな疑問が浮かんでいるのではないでしょうか。


“そもそも、なぜ書斎が2つあるのか


家を建てるに当たって、フリーランスということもあり書斎を作る予定は最初からありましたが、当初イメージしていたのは、クローズドな書斎だけでした。

しかし、家を建てようと決め、ハウスメーカー各社のモデルハウスを巡っていたところ、あるハウスメーカーのモデルハウスにオープン書斎があり、一目で気に入りました。オープンな書斎であれば仕事をしながらも家族とコミュニケーションがとりやすそう、と思ったからです。

ですが、オープン書斎だけだと、本や紙の書類を置くスペースが足りない、デスクが狭く書類仕事がやりにくい、集中したい時にできない……といった問題があります。

そこで、大きめの本棚とデスクを置き、集中したい時にこもれるよう、普通のクローズドな書斎もあわせて作ることにしました。

2つの書斎の使い分け

このような経緯で作った2つの書斎は、以下のように使い分けています。

  • オープン書斎
    • 家の中でのホームポジション。家にいるときの大半はここにいる
    • 仕事や趣味でパソコンを使うとき
    • 音楽を聴いたり読書をしたり
  • クローズド書斎
    • 集中力が必要な仕事をするときや考え事をまとめたいとき
    • 大学の勉強をするとき(私は学生でもあります)
    • 紙の書類への記入作業
    • Excelを使った仕事(大きいディスプレイがあるため)
    • 自室がない三男と四男の勉強の付き添い


これを平日の一日の過ごし方に当てはめると、このようになります。

8:00〜9:00:子供たちを学校へ送り出した後、オープン書斎でTwitterを見たり、RSSリーダーでフィードを消化したりする。

9:00〜10:00:クローズド書斎で大学の勉強。教科書やノートを広げるためのスペースが必要なのと、集中したいのでこちらで。
大学の勉強はクローズド書斎で
10:00〜12:00:オープン書斎で仕事。
オープン書斎で仕事
13:00〜14:00:昼食後、クローズド書斎で仕事上のアイデアをまとめるため一人ブレスト。

14:00〜16:00:再びオープン書斎で仕事。子供たちが学校から帰ってくる時間帯なので、オープン書斎で仕事をしながら出迎える。帰宅するとすぐに自室に直行する高2の長男は、以前の家だといつ帰ってきたか、部屋にいるのかいないのかが分からないことが日常だったが、ここだと帰宅したことが分かるので便利。
小学校から帰宅した三男
小学校から帰宅した三男。
16:00〜18:00:クローズド書斎にパソコンを持ち込み、三男や四男の勉強に付き添いながら仕事。
クローズド書斎にパソコンを持ち込み、三男や四男の勉強に付き添いながら仕事
19:00〜21:00:夕食後、オープン書斎でだらだら過ごす。この間に、三男、四男とお風呂に入ったり、一緒にゲームをしたり、夜のおやつを準備したり、寝る準備をさせたりするので、ずっと書斎にいるわけでもない。

22:00〜24:00:三男と四男を寝かしつけた後、オープン書斎で仕事をしたり、本を読んだり、だらだらしたりする。この時間帯はリビングでテレビや動画を見たり、ゲームをしたり、といった過ごし方をしていることも多い。

ご覧の通り、2つの書斎を行ったり来たりしながら過ごしています。

アイテムを変えるだけでも部屋の空間や居心地は変化する

書斎づくりでは間取りも重要ですが、間取り自体を変えるのはそう簡単にできるものではありません。

ですが、書斎に配置するアイテムを工夫するだけでも、使い勝手や居心地が変わってきます。私が普段書斎で使っているアイテムの中から、特に気に入っているものをご紹介します。

部屋の床材と同じウォールナットで作られたマスターウォールの「NOTE SYSTEM DESK」

クローズド書斎で快適な作業スペースを確保するためにマスターウォールの「NOTE SYSTEM DESK」を置いています。

天板、キャビネットパーツ、ドロワーズパーツなどを好きに組み合わせることができ、私は幅115cm × 奥行46cmの天板と、幅220cm × 奥行60cmの天板をL字型に組み合わせたものを購入。

マスターウォールのNOTE SYSTEM DESK

決して安い買い物ではありませんが、「床材と同じウォールナット製で部屋になじむ」こと、頑丈な上に自分でメンテナンスもできることから「長く使える」という点が決め手となって選びました。

というのも、オイル仕上げの無垢材なので、汚れたり傷ついたりしても、サンドペーパーで磨いてオイルを塗ればキレイにできます。ここで勉強する三男と四男が鉛筆やペンでいたずら書きをしても、磨いてキレイにできるから別に構わない、とおおらかな気持ちで見ていられます。

天板の大きさや組み合わせパーツなどは、家の図面をお店に持って行ってスタッフに相談し、3Dシミュレーションで確認しつつ決めました。

約四畳半のクローズドな書斎ではこのデスクがほとんどのスペースを埋めるので、このデスクを中心に自分がどんな行動をするかシミュレーションし、実用性とインテリアとの調和を意識して他のアイテムが決まっていきました

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部屋のトーンにあわせて材質を選択できる。キャスター付きエレクター

プリンタを使うことが多いので、試しにデスクの上に置いてみることに。すると思いの外大きくて邪魔だったので、時々来てもらっている整理収納アドバイザーのヒバリ舎さんに相談して、デスク下にキャスター付きのエレクターを置くことにしました。

キャスターつきエレクター

エレクターというと、材質はすべてスチール製のクロームメッキで銀ピカ、棚板はメッシュ、というイメージしか持っていなかったのですが、柱や棚板の色や材質が選べるようです。

私はこの書斎に合うように、柱は高さ30cmのクロームメッキのもの、棚板は幅60cm × 奥行45cmのブランチシェルフ(ダークブラウン)を選びました。隣のキャビネットが隠れてしまうのを避けるために、ウレタンキャスターをつけて移動できるようにしています。

キャスターはナイロン樹脂製のものも選べましたが、床に傷をつけにくいウレタン製に。また、使用しないときに動かないよう、前面に見える2つのウレタンキャスターにストッパーをつけています。

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時間が経つにつれて色が渋く変化するフタガミの「鋳肌デスクランプ」

デスクで書類の記入作業をしていたら、自分が照明の影になり手元が暗い、という当たり前のことに気が付きました。以前の家ではまともなデスクで作業していなかったので盲点だったのです。

そこで購入したのがフタガミの「鋳肌デスクランプ」でした。

フタガミの鋳肌デスクランプ

まだ新しいので明るい金色ですが、真鍮(しんちゅう)製でメッキや塗装は施されていないので、経年変化で色が渋く変わっていきます。

家を建てる前からデスクを置く予定はあったので、建築時にデスク上部の天井にダクトレールを取り付け、そこに照明をぶらさげた方がデスク上のスペースをとらなかったかな、と思わなくもないですが、部屋の雰囲気に合うように色が変化していく様子を見るのも、これはこれで楽しみです。

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一人ブレストに欠かせない馬印の「木製黒板」

仕事上のアイデアをまとめる必要がある場合、思いついたことをよくiPadやnu board(ノートタイプのホワイトボード)に書き出しながらまとめています。ですが、もっと広い面積が欲しくて、馬印の「木製黒板」を買いました。

サイズは180cm × 90cmで、Jフック(壁掛けフック)2つで壁に吊るしています。

ブレストに使用する黒板

最初はホワイトボードにしようと思ったのですが、ホワイトボードだと“事務所感”が出すぎて部屋の雰囲気に合わないな、と思い黒板にしました。チョークだと粉が出てしまうので蛍光ボードマーカーを使っており、専用のイレーザーとクリーナーを使用すればきちんと消えます。

正直なところ「家に黒板を設置してる人はあまりいないだろうし、面白そうなのでノリで買ってみた」的なところもあるのですが、買ってみたら仕事だけでなく子供に勉強を教えるときも使え、意外と実用性とインテリア性を兼ね備えたアイテムであることが分かり、とても気に入っています。

小さいサイズなら1万円以下でも購入できるので、比較的気軽に取り入れられると思います。

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書類の分類に最適なアライン・ラインの「ファイルキャビネット」

続いてオープン書斎で使っている3つのアイテムについて紹介します。

こちらのデスクは幅115cm × 奥行60cmと、それほど大きくありませんが、家の中のホームポジションという場所柄、仕事で使うモノや日常的に使うモノがごちゃごちゃと置かれています。

大体のモノは適当に置いておいて困ることはないのですが、重要な書類は整理できるようアライン・ラインの「ファイルキャビネット」を使っています。

2段重ねにしていて、上段は必ず処理が必要な書類、下段は処理が終わったけど念のためしばらくとっておく書類、という形で分けています。

ALIGN LINE(アライン ライン)のファイルキャビネット

例えば、子供たちが学校や塾からもらったプリント類で親に渡す必要があるものは、上段に置くようにお願いしています。下段の書類は定期的に確認して、不要な書類は捨てたり、とっておく必要がある書類はファイリングしてクローズド書斎の棚に収納したりしています。このように作業の優先順位を立てやすいので便利です。

また、このファイルキャビネットは端にプレートを組み合わせられるので、わが家ではちょっとした小物が置けるようにしています。シンプルなデザインのおかげで、物が割と多いデスクに置いても主張し過ぎず、加えて実用的なので重宝しています。

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“写経”の必需品「ブックストッパー」

プログラミング言語を学んだり、ソフトウェアの動きを理解したりするために、本やウェブサイトにあるソースコードや設定ファイルの内容などを自分の手でパソコンに入力することを“写経”と呼んでいます。

その写経に欠かせないのが「ブックストッパー」です。

ブックストッパー

最初はブックストッパーではなく書見台を使っていたのですが、書見台は場所を取るので、他の物の位置をずらしたり、別の場所に移したりする必要がありました。また、書見台は使わないときでも場所を取ります。その点、ブックストッパーは場所を取らず、オープン書斎の狭いデスクの上でも快適に使えます。

またブックストッパーは写経の時だけではなく、大学の勉強をする際に、教科書の内容をノートに書き写したり、教科書を見ながら計算式を解いたりする時にも役立っています。厚めの本だと片端を押さえるだけでは不十分で、本が閉じてしまう場合がありますが、そういった場合には2つのブックストッパーで両端を押さえるにしています。

ブランドなどはとくにこだわりがないのですが、このブックストッパーのおかげでデスク周りの快適性がぐっと上がりました

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レシートの重石に丁度いいフタガミの「ペーパーウェイト」

最後に紹介するのは、フタガミの「ペーパーウェイト(三角)」です。未整理のレシートをユニトレーに置き、飛び散らないようにペーパーウェイトを重石として乗せています。

ユニトレーとフタガミのペーパーウェイト

ユニトレーは置き場所的にも用途的にも丁度よかった小さいサイズにしました。トレーの奥にある、YAPC::Asia Tokyo 2015のノベルティとしてもらった真空断熱タンブラーと、色が同じつや消しのシルバーなのは偶然です。

ペーパーウェイトはデスクランプと同じフタガミのもので、クルミほどの大きさです。ずっしりとした重さがあり、手持ち無沙汰なときに、手のひらで転がして遊んでいます。こちらもメッキや塗装の施されていない真鍮製なので、経年変化が楽しみです。

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おわりに

子供が5人いるので、以前住んでいた3LDKの賃貸マンションは十分なスペースがなく、自室は六畳ほどで、寝室と書斎と物置きを兼ねた状態でした。仕事をするには快適な環境ではなかったので、リビングの座椅子に座って太ももの上にパソコンを乗せて仕事したり、リビングと繋がっているキッチンカウンターにパソコンを置いて、立った状態で仕事をしたりしていました。

とはいえ、リビングもリビングで、家族が食事をしたり、テレビを見たり、ゲームをしたり、おもちゃで遊んだりする場でしたので、こちらも仕事をするのに快適とは言い難い環境でした。

現在はオープン書斎が自分のホームポジションとなっており、毎日快適に仕事をしたりだらだらしたりして過ごしています。以前の狭い家では、家族のほとんどが常にリビングにいる状態でしたので、お互い必要以上に干渉せざるを得なく、それがストレスとなっている面もあったと思います。

その点、今は食事をする場所、テレビを見る場所、ゲームやおもちゃで遊ぶ場所などが分散しており、お互い干渉し合うことなく好きなことができます。そして、家の中心にオープン書斎があり、家全体も壁やドアが少ないオープンな間取りなので、コミュニケーションもとりやすい、という最高の環境になっています。

家を建てるまでは、自室や書斎に対するこだわりがなく、適当に買ったアイテムを適当に配置する、といったことしかしていませんでした。ですが、真剣に書斎づくりをしてみた今になると、以前の家の自室でも、アイテムの選び方や配置を工夫すれば、快適な環境にできただろうな、という反省があります。

どうせそのうち引っ越すから、と言い訳して工夫することを放棄したまま、引っ越し先がなかなか見つからず、何年もの間、何もせず快適ではない環境に甘んじていました。

最近はリモートワークや副業を許可している会社もあれば、フリーランス的な働き方をする人も増えてきていますし、この傾向は今後どんどん拡大していくと思われます。自宅での仕事環境を快適にしたい、という方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

リビング
たまにリビングでテレビを見ながら仕事することも。

著者: 宮下剛輔id:MIZZY

mizzy

フリーランスのソフトウェアエンジニア。著書に「Serverspec(O'Reilly Japan)」、監訳書に「Infrastructure as Code(O'Reilly Japan)」がある。

サイト:mizzy.org

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