それどこ

息子たちとカニを食べながら今年を振り返ってみた(寄稿:かあいがもん)

2人の子供を持つかあいがもんさんが、カニを食べに息子たちと福井へ出かけました。


どうも、かあいがもん42歳、後厄です。

23歳と15歳の2人の息子の父親で、「お父さんの日記」というブログを書いております。


もう12月も後半なんですねぇ、毎年毎年この時期になると「あぁ、また今年もあっという間だった」と感じながら、1年をゆっくり振り返ることなく来年を迎えている気がします。きっと今年もそうなんでしょうな。


そんなことを仕事帰りの電車の中で思っていましたら次男からメールがありました。

カニが食べたい

と。


カニ。

おそらくインターネットでこの時期に目にすることが多くなる美味しそうなカニの広告でも見たのだろう、気持ちはとてもわかる。

寒いこの時期にカニを鍋にして家族でつついたら、さぞかし至福の時間になるだろうな。冬はやっぱりカニだろう。

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ところで次男は、3カ月に一度くらい思い立ったようにその時無性に食べたいモノをわたくしにいきなり告げてくる節がある。

ちなみに前回は「ワニ」だった。

ワニときて今回はカニ、次回は「ウニ」あたりがきそうだな。


次男のワニの話は長くなるのでここでは置いておきまして、とりあえずは今回の話。

カニを食べたいということならカニを買って家で食べるのもいいのだろうけど、1年の締めくくりに家族で旅行がてらカニを食べに行くのもいいかなぁ。わたくしの父親の故郷・福井は北陸で、カニの美味しいところだし、今年はまだ行けてなかったわたくしの父親の墓参りにも息子たちと行きたいんだよなぁ。


と、考えておりましたら偶然にも偶然、次の日に「それどこ」の記事の寄稿の依頼がありまして、その内容の提案が「カニ鍋をしながら1年を振り返るのはいかがでしょう」というドンピシャなものだったので


福井にカニを食べに行くことにしました。


わたくし:よし、いろいろ兼ねてカニを食べに行くぞ、福井に。

次男:え? 福井? 福井って、福井県? え? カニを食べに? なんで?


次男は目をまん丸くしていたので


わたくし:この時期カニが美味しいのは北海道とか北陸とかと言われているんだけど、父さんの父さんは福井が故郷だし、せっかくだから墓参りのついでに北陸の福井県で獲れたての越前がにを食べるってのはどうかな。

最近はインターネットでカニを頼んでも現地とほぼ変わらない美味しいものが届くそうだけど、やっぱり、一度はカニの獲れた現地で食べてみるのもいいかな、と。


という感じで説明すると

次男:なるほど、それは楽しそうだし、うまいカニが食べられるならどこでも行く


と、あっさり納得。

普段はゲーム大好き超絶インドアの次男も自分が食べたいもののためなら腰は軽いようです。

おそらく東京から電車で行ってカニを食べるまで5時間以上はかかるだろうけどね。

と、いうわけで長男と次男を連れて福井へ


「僕は年頃だしいろいろと事情があるから、カニは食べるけど顔の写真はNGでよろしく」 とのことでしたので、次男はこんな感じでの登場です。


コミュニケーションを完全に遮断した中二病の男の子みたいですな。長男はそんな次男をいつも優しい眼差しで見守ってます。

さて福井に着いたらお腹も空いたし、さっそくカニを食べに行こうということに。

長男:どこのお店でカニ食べるの?

わたくし:さぁ、とりあえず着いたら決めればいいかなと思ってたんだよね。カニのシーズンだし何とかなりそうじゃない?

次男:マジか? 大丈夫なん? 僕はカニのしゃぶしゃぶが食べたいんだよ。

わたくし:え? しゃぶしゃぶ? カニのしゃぶしゃぶなんて、そんなどこのお店でも食べられるのかね?


福井駅でそんなやりとりをしながらスマホで近場のお店を探してましたら、いくつか良さげなお店か出てきました。

そこで「すみません、カニのしゃぶしゃぶを食べたいのですが、今から行っても食べることは可能でしょうかね」と、電話をして確認すると


「すみません、しゃぶしゃぶはご予約をしていただかないと……」


な、ん、だ、と……


さっそく雲行きが怪しくなってきました。

まぁ、よくよく考えたら新鮮なカニを予約無しで食べるってのは難しいかもしれませんな。特にカニのしゃぶしゃぶとなるとなおさら。


「父さんはツメが甘いんだよ」と言わんばかりの長男と次男の冷たい視線を感じながら諦めずお店に電話をかけ続けてましたら


「今すぐには難しいですが、2時間ほど後でしたら」


後光がさしました。さっそくそのお店に向かいます。バスで行くと帰りのバスが無くなりそうなので、レンタカーを借りることに。背に腹はかえられません。

ちなみにわたくし、2年ぶりの運転。


もうね、完全に行き当たりばったりの旅になってます。

わたくし:いやね、でもね、こういった困難があってのカニは美味しいんだよきっと、間違いなく美味しいよ、わははははは。


と、わたくしは明るく前向きでしたが、車の中での家族の会話はほとんどありませんでした。

車を走らせること1時間、越前海岸へ


越前海岸が見えてきました。

福井県の越前町にある越前海岸は、ズワイガニの水揚げで有名なところです。

北海道のタラバガニは肉厚で食べ応えがあるのに対して、北陸のズワイガニは味に甘みとうま味があってカニ味噌が濃厚だそうです。福井県で水揚げされたズワイガニは「越前がに」と呼ばれています。

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せっかくなのでカニを食べる前にこちらにも寄ってみました。


越前がにミュージアム」は、越前がにや近海の魚たちの神秘を遊びながら学べる体験施設です。せっかくですからカニを食べる前に「カニの漁」を体験したいと思います。

※越前がにミュージアムの写真は全て許可をいただき撮影したものです。


スタッフの方が丁寧にかに漁を教えてくれます。


楽しい!


楽しい!


あれ……なんだか長男との温度差を感じる。

そういえば次男はどこへ行ったんだ……。

長男:腹減り過ぎたから車で寝てるってよ、もうそろそろカニ食べに行こうよ、トッテモオナカガスイタ


長男が感情の抜けた目でわたくしに言うので、そろそろお店に向かいます。

念願のカニしゃぶ

今回こちらの「えちぜん丸太屋」さんに行きました。


で、さっそく越前がにのしゃぶしゃぶを。


この越前がにをですね、だし汁でしゃぶしゃぶした後にカニ味噌につけて食べるそうです。


ヤヴぁいっすね、間違いなく美味しいですよ、これ。

寄り道もした結果6時間近くかかり、ようやくカニにありつけたのですからね。もう待てません。

さっそく食べましょう。


しゃぶしゃぶして、、、カニ味噌をつけて、、

ハムっ!


長男はメガネがズレるくらいの勢いで食べております。

長男:うんめぇぇぇぇえええ!! なんだこれ、カニ味噌につけて食べると、カニの甘みとカニ味噌の甘みが口の中に広がって、、、ハフハフ、、ぃぅんごぱぉろぺべしゃ。


みたいな感じで、表現出来ない美味しさのようです。

次から次へとしゃぶしゃぶしたカニを口に運びながら至福の表情を浮かべてます。


一方の次男はカニを食べながら目の玉が左右上下と激しく動かして黙っていたので「どうだ?」と聞くと

次男:、、、、ぅお、、ぅお、、ぅおおおお、こ、これはなんてことだ、、、、、カニのしゃぶしゃぶ、これ、僕が生きてきた15年の間に食べたもので一番うまいかもしれない。こんなに脳みそに衝撃を受けた食べ物は初めてだ、もう、なんて言うか、これは犯罪的なうまさだよこれ。


という感じで、どっかの漫画のセリフにも似たことを言っておりました。

大満足の次男。


で、わたくしも食べます。


ハムっ!


あぁ、なるほどなるほどなるほど、これはうまい。

今まで仕事でいろんな場所に行ってカニは食べたけど、越前がにをしゃぶしゃぶして、濃厚なカニ味噌をつけて食べるとこんなに美味しいんだなぁ。カニの美味しさを極上に楽しめる。

ここまで来るまで長い旅の道のりもあったからだろうか、自分の父親のことを思いながら食べているからだろうか、さらに心に染みる美味しさだ。



あっ! そうだった、大切なことを忘れちまうところだった。

わたくし:あのな、カニを食べながら今年1年を振り返ろうと思うのだけど。

長男:カニを食べながら? なかなか難しいね。カニのことで頭がいっぱいだよ。まぁ、あえて言うなら、働く時間を少なくして、好きなことや遊びに使う時間を増やした楽しい1年だった

次男:そもそも僕は過去は振り返りたくないんだよ。常に未来を見ていたいんだよ。

わたくし:ゴラ、それらしく言ってまとめてんじゃねぇよ。おめぇら、いいかよく聞け、越前がにのしゃぶしゃぶ1人前の値段は結構なお値段なんたぞ、もう少しちゃんと答えてくれないと父さん困るんだわ。しかし、カニうめぇな


と、こんな感じで今年の振り返りよりもカニのうまさが上回ってしまったわけですが、きっと楽しい1年だったのでしょう。多分、この福井県にカニを食べに行ったことが今年一番の思い出になるんだろうな。


ちなみに、わたくしが1年を振り返ると「ブログが本になったこと」や、「42歳で高卒認定試験に挑んだこと」などいろいろある。

ブログが本になったこともびっくりだったけど、自分が42歳で高卒認定試験に挑戦するのもびっくりだった。

それもこれもこの2人の息子たちがいなかったら起こりえない出来事ばかりだ。

つまりのところ、彼らのお陰で楽しい1年だった、そして、来年もまた楽しい1年になるのだろう。


詳しくは、ブログに書いてあるので良かったら読んでくださいませ。

食べ終わったら外はすっかり夕暮れになり、店を出たところで2人が海を見ていたので

わたくし:君たち、カニの満足感を体で表現しておくれ


と、リスクエストすると


応えてくれた。

カニを求めて6時間の長い道のりとなったわけですが、家族で一つの鍋をつつくのもいいものだなぁと思いました。カニを食べたがっていた次男も満足したようで「父ちゃん、正月にまたカニ食べたい」と言うのですが、さすがに正月にも家族3人での旅行とカニとなると大変そうなので、今度はインターネットで頼んでカニ鍋をしようと思います。

食べ盛りの男の子だから今度は食べ応えのあるタラバガニにしようかな。


最後までお付き合いありがとうございます。

ミナサマヨイオトシヲオムカエクダサイ。

おわり。

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著者:かあいがもん (id:otousan-diary)

かあいがもん

かあいがもん、15歳、23歳の父親。
俳優のお仕事をさせていただいております。
はてなブログで書いてる「お父さん日記」が書籍化。
発展途上の42歳でごさいます。
ブログ:かあいがもん「お父さんの日記」
書籍:「お父さんの日記」
Twitter:@gamon0524

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