それどこ

自家焙煎から始まった世にも恐ろしいコーヒー沼の話

コーヒー大好きなmojamojayorikoさんが、自家焙煎から始まった世にも恐ろしいコーヒー沼について紹介します。

みなさん、こんにちわ。

わたしはコーヒーをあればあるだけ飲んでしまう、そう“ガブ飲み派”です。

そしてもともとはコーヒー嫌いだった夫も、味覚が変わったのか数年前からコーヒーをよく飲むようになり、こちら側へ仲間入り。


ようこそ、コーヒーの世界へ! これで心置きなくガブ飲みできる! 外出のたびにカフェやコーヒーショップに誘いやすくなる! なんて思っていたのですが、夫の持つある特殊能力によって少々目論見が外れました。彼は嗅覚と味覚がやたら鋭いのです。

スタバはおしゃれ。だけど高い

夫はにわか“ガブ飲み派”のくせに、スーパーで売ってる大容量かつ、お値打ち価格のコーヒー豆は「まずい」と言いよるんです。ほいでスタバの豆は「美味しい」と言いよるんです。

じゃあ休日は最寄りのスタバに行くじゃないですか。コーヒーだけだと物足りないからスコーンとかシナモンロールも食べたいじゃないですか。はいはいちゃんと人数分ね。はいはいはい家用のコーヒー豆も買っておきましょう、なんてやってると軽食のつもりだったのに全然軽くない金額が印字されたレシートが出てくるわけです。嗜好品とはいえ、これはいくらなんでも高すぎる……!


それにしてもスタバで注文後に言われるおなじみの一言。

「あちらのランプの下でお待ちください」っておしゃれすぎません?

あれ言いたいからスタバ作ったんじゃない? ってくらい詩的。しかもあのランプ、別に七色に光ったり、待合室みたいにピローン♪て鳴ったりしないし、「受け渡し口」とか「HERE」とかも書かれていない。とくに何もお知らせしないただのランプよ? おしゃれ、発想がおしゃれ。


スタバ常連への登竜門(?)の赤いランプ。
かつてこのランプに惑わされた私も今では慣れたもの。

結局、「自分で焙煎」が一番ウマい! とにかく「やってみなはれ」わが家の焙煎方法

スタバのランプおしゃれ説はこのくらいにして、焙煎の話。いろいろ調べてみたところ、コーヒーのおいしさの決め手は「生豆を焙煎してからの鮮度」と「豆自体の質」とのこと。

なるほどね、これらが保証された豆を使ったスタバのコーヒーはそりゃあ美味しいはず。けれどもスタバの豆を日常使いするだなんて、平民のおら達にはできん……。

わが家の財政を守るため、「スタバの豆を毎日使うのだけはダメ。コスパが悪いしおしゃれすぎるでしょ!」と家族会議でピシャリと一喝。コーヒー問題はこれで収束したかに思えたその翌日、ピンポーン♪とインターホンが鳴りました。



夫が焙煎道具の一式を注文していたのです。


以来、わが家の焙煎担当は夫。はじめこそ出来上がりや時間にムラのあった自家焙煎ですが、毎週土日の午前中の30分を使った、安定のルーチンワークと化しております。

今ではお出かけ先で「そろそろお茶休憩したいな……」なんて思ったときでも、
めぼしいコーヒー専門店がないようなら、ほんじゃさっさと帰ってお父さんのコーヒーでもいただきますか、と帰宅することも。手前みそですが、そのくらいおいしいぃ……。余計な外食費も抑えられるようになって一石二鳥。

自家焙煎と聞くととっても特殊技能のように感じるかもしれませんが、やってることはポップコーンとほぼ同じ。失敗したらどうしよう……なんて考えるくらいなら「どう転んでもインスタントコーヒーや缶コーヒーよりかは絶対ウマいものが出来上がる」と信じて、とにかくまずは「やってみなはれ」。

【自家焙煎その1】まずは道具をそろえよう

  • コーヒー生豆
  • 軍手
  • 焙煎用の手網
  • 文房具のクリップ 2個
  • 園芸用のざる
  • うちわ

コーヒーの生豆選びで悩んだら、手頃のものからスタート

便利なご時世ですのでコーヒーの生豆もネットショップでラクラク入手することができます。不安な方は安いものから始めてみましょう。

ネットで調べてみますと、だいたい相場は1kg900円〜2,500円くらい。高いものはそれ以上の場合もたくさんあります。

いろいろ試しましたが、わが家は1kg900円くらいの安い部類のものを使っています。安い生豆は、見た目にも悪い豆が混じっている場合があって、これを取り除かずに焙煎するとやはり味が落ちます。かといって取り除くとグラム単価では割高になるなど安い豆には安いなりのデメリットもあるんですが、今のところわが家はこれで十分。

お金を出せば出すほど、見た目も美しく大きさのそろった良質な豆が手に入りやすいですし、生豆なら評判のいい産地の豆を安く手に入れることができます。あこがれのキリマンジャロが1kg1,500円前後で手に入ることも。キロですよキロ、奥さま。

お気に入りの生豆を求めていろいろ試すのも自家焙煎の楽しみのひとつです。

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焙煎用の手網は銀杏を煎(い)るときに使うものでもOK

わが家は2,000円ほどの銀杏を煎るときに使う手網を用いています。週イチで使い続けて3年目。今のところ壊れる気配はありません。

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【自家焙煎その2】焙煎の成功を約束する3つのポイント

わが家で導き出した自家焙煎におけるポイントは大きく分けて次の3つ。順番に詳しく見ていきましょう。

・ゴミや質の悪い豆をあらかじめ取り除く
・まんべんなく全体に熱が伝わるよう手網をひたすら振る
・いい焙煎具合になったら一気に冷ます
ポイント:ゴミや質の悪い豆を取り除こう

生豆には、ゴミやカビてしまった豆や虫食いの豆が混じっています。まずはそれを取り除きましょう。

大量生産される市販のコーヒー豆は、たいていこの工程が省かれているようで、
それがいわゆる雑味とかエグミになってしまうとのこと。

毎回となると面倒ではありますが、これだけでおいしさが約束される大事な工程です。夫よ、がんばってくれーー!


ポイント:まんべんなく全体に熱が伝わるよう手網をひたすら振る

生豆の下準備ができたら、以下の手順で煎ります。

  1. 手網の中に下準備後の生豆200〜250gを入れる
  2. クリップでしっかりと手網の蓋を閉じ、ガス火で炙る(火加減は中火)。近すぎて直火にならないよう、コンロから10cmくらいの高さまで離してシャカシャカ振る
  3. ひたすら振っていると3〜5分もしないうちにパチッ! バチン! と強めの豆のはぜる音がするので(これを1爆ぜ(はぜ)と呼ぶ)、そのままさらに炙り続ける
  4. 爆ぜる音が次第にピチピチピチという音に変化したら(これを2爆ぜと呼ぶ)、完成


こちらは手網を振っている様子です。



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1爆ぜのときに焙煎を切り上げると「酸味>苦味」の軽めのローストに、2爆ぜあたりから「酸味<苦味」の重めのローストになるので、各自お好みのローストを見つけてみましょう。どこで焙煎を切り上げるかで同じ豆なのに酸味と苦味のバランスが変わります。面白い。

ちなみに、わが家は2爆ぜ直後のフルロースト気味がいちばん好きです。


失敗も楽しみのうち。みんなで批評会を楽しもう。
ポイント:いい焙煎具合になったら一気に冷ます!

火から下ろしたら、素早くうちわであおいで冷まします(余熱で焙煎が進行してしまうのを防ぐため)。

この工程はけっこう煙が出るので、わが家ではベランダにすばやく移動して行います。焙煎中もっとも慌ただしい工程なので、家族に緊張が走ります。


ある程度冷やしたら大きめの園芸用のざるに移し替えて、さらに効率よく冷ましましょう。豆が触っても熱くない程度まで冷えたら、保存容器に移し替えて出来上がり!

※自家焙煎はコーヒーのいい香りとはいえ匂いがけっこう出ます。ご近所さんのご迷惑にならないようご注意ください

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【自家焙煎その3】最後はしっかり掃除

自家焙煎であまり語られていない闇の部分、それはお掃除。

焙煎後は豆の薄皮でコンロ周りがすごく汚れるため、夫に必ず掃除してもらっております。(コンロ周りって毎日汚れるから、ついでに掃除してもらえてめちゃくちゃ助かる!)

夫
 この掃除にはハンディタイプのほうきとちりとりが便利。掃除機よりも手軽にさっと掃きとれて片付けも簡単!(夫談)

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飲んでみよう! 君はホコホコと生き物のように膨らむコーヒー豆を見たことがあるか

焙煎したらすぐに飲んでみたいところですが、がまんがまん……。

1日から3日ほど寝かせたほうが、落ち着いたマイルドな美味しさが楽しめます。ちなみに焙煎から2週間がもっとも美味しく飲める期間といわれています。

こちらは焙煎から3日寝かせた豆。



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自家焙煎の何がいいって、終始幸せの香りが漂うことですね。取り出すときも挽くときも淹(い)れるときもずっといい香り。過呼吸に注意。

もうひとつ、自家焙煎スキルを身につけて変わったことが。

それは今までのコーヒーは、言ってしまえばただの‟飲む”という行為だったのが、自家焙煎&ハンドドリップを知ってからは飲むに至るまでの過程や時間、空間をひっくるめたコーヒータイムそのものを楽しめるようになりました

自分で焙煎したコーヒー豆をミルでゴリゴリと粉砕。お気に入りのケトルでお湯を沸かす。均一な円を描くように丁寧に淹れ、お気に入りのマグを用意して、お気に入りの場所で飲む。自然と漏れ出る「ぜいたくやわ〜」。これはもしや茶道にも似た境地なんじゃないでしょうか。

そして肝心の味はというと、

雑味のないクリアな旨味……
余韻までウマい……
豊かで深い味わい……。

……あれ? 書けば書くほど、ありふれたコーヒーCMのうたい文句みたいになっちゃうというジレンマ。私が言いたいのはそれとは違う、身に沁みるやつのほうなんだってば! うーん、これはもう自分で体験いただくしか。

また、同じ生豆を使っていても、火力、焙煎時間、気温や湿度、焙煎から何日経過しているかetc……毎回味が変わる面白さがあるのも自家焙煎ならでは。この“味の揺らぎ”をぜひ楽しんでみてください。


おしまい。

「おうちコーヒースタンドごっこ」から始まったコーヒー沼

とは終わりませんで、じつは世にも恐ろしい後日談がありまして。

こりゃ美味しいなー! やっぱり自分達の手で作るのは格別にウマイなー!

誰かにあげたい……
誰かをおもてなししたい……
美味しいって言ってもらいたい……
素敵って言ってもらいたい……
……ドヤリングしたい。


人間は欲深い生き物です。

はじめは内輪でこそこそ楽しんで満足していたはずが、
美味しい自家焙煎コーヒーのある暮らし、もっとドヤリングしたい……!
そんな執念が怨念となりやがて財布の紐をゆるめ始めました。

関連商品の沼へようこそ

まずは見映えのするマグカップがほしくなりまして。

流行のコーヒーショップみたいなシンプルな白マグを求めて、いろいろな雑貨屋で探したんですが、高確率でLIFEがどうとかTODAYがどうとか、人生賛歌が書いてあるんですよね……。

その他でいい感じ! と思ったものは、一度も行ったことないオシャレコーヒーショップのオリジナルマグ。いやいやいや、一度も行ったことない店のマグを買うくらいなら、もう自分たちのオリジナル作ったほうがええやん

こうなるともう誰も止められません。

じゃあ、まずはロゴがいるよねっつって。


オリジナルロゴ、ボツ案の数々。

モック画像をいっぱい作って、理想のシルエットを探し……

小ロットでも印刷してくれる印刷屋さんを探し当てて、ついに完成!


マグを口に運ぶたびに、食器棚に並んでいるのを見るたびに、自然と出てくる「ええわぁ〜」。ホームパーティーの時のおもてなしとしても大活躍です。

これに気をよくして自信をつけ始めた私たちは、お土産やプレゼントとしてコーヒー豆をプレゼントするようになりました。

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どんどん加速していくコーヒー沼

スタンプつくったらラッピングにも使えてよくない?

てことで、


これさえあれば消耗品でも一気にブランド化が図れる寸法よ。

クラフト紙の包装がよく似合う、地方発送ごっこ。

Tシャツつくったら店員みたいじゃない?

コーヒーを美味しくいただくために、
食事やスイーツも追求し始めた。

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このように関連商品づくりに取り憑かれた私たち。

挙げ句の果てには、先日シーラー(ポリ袋などを密閉する機械)と業者用のドリップバッグ100枚を注文してしまいました。



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ハードルが高そうにも見えた、オリジナルドリップバッグ作り。思ったより簡単ですし、キャンプや職場など外でのコーヒータイムにも最適。

とくにおすすめなのが、プチギフトとしての使い道。贈る相手にさほど気を遣わせず、きちんと密度の詰まった“ほんの気持ち”を代弁してくれる上に鉄板で喜んでもらえます。


次に狙っているのは、ドライブ中にも使えるオリジナルタンブラー。保温性、飲み口の心地よさ、洗いやすいか、シンプルなデザインか、ロゴは映えるか、倒しても漏れないか、価格はどうか ━━

課題が多いほど燃える、底なしの恐るべきコーヒー沼からのお届けでした。

著者:id:mojamojayoriko

id:mojamojayoriko

フリーランスwebデザイナーのわたし。夫とむすめ、そして生まれたての“おとうと”の4人家族。育児にまつわる、おもしろかったこと。もやもやしたこと。夫とともに自営業で生計を立てつつ“丁寧なくらし”がしたくて、もがいたりする話を記録しています。

ブログ:おなじといっしょ

社会的責任[CSR]