それどこ

美味すぎるハンバーグを食べたくなったヨッピーが、買ったばかりの自転車で御殿場まで走った(良い子はマネをしないでください)

静岡県内にしか存在しない美味すぎる「げんこつハンバーグ」が食べたすぎるあまり、買ったばかりのクロスバイクで走り出したヨッピーさんでしたが……。

こんにちは。ヨッピーです。

こんにちは。ヨッピーです。「それどこ」のお時間です。
突然ですが、皆さんは「さわやか」のハンバーグをご存知でしょうか。

これが「さわやか」の牛肉100%炭焼きハンバーグ。

これが「さわやか」の牛肉100%炭焼きハンバーグ。めちゃくちゃ美味い。

そもそも、この「さわやか」のハンバーグを知ったのはこちらの記事がきっかけです。

【完全攻略マンガ】究極のハンバーグ店「さわやか」への愛と肉汁を詰め込んでみた - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」

この記事中に溢れる、作者である山本さほさんの「さわやか」への愛にすっかり魅了されて以来、僕自身まんまと「さわやか」の虜になってしまったのであります。

人生で初めて「さわやか」を体験した僕のツイート。
マジでうますぎてハンバーグをおかわりしてしまった。

これをきっかけに、「さわやかのハンバーグ食べたい」が口癖のようになってしまったのですが、悲しいことにこの「さわやか」は静岡県内にしか存在しないのであります。

都内から一番近い御殿場インター店でも車で1時間半、新幹線使っても同じく1時間半くらいかかる。となると当然交通費がかさむわけです。静岡に住んでる人がうらやましい。

レンタカーを借りて、ガソリン代高速代含めて4人で割り勘したとしても、1人頭4,000円くらいにはなってしまい、そのお金だけでさわやかのハンバーグが4皿食べられる計算になるし、御殿場のアウトレットに行くついでにさわやかに行くとしても、アウトレットなんて季節ごとに1回行けば用事が済むので頻度が足りない。僕は最低でも月イチで「さわやか」を食べたいのである。

そこで僕は思いました。

自転車で行けばいいんじゃない!?

交通費がもったいないなら、自転車で行けばいいんじゃない!?

■自転車で御殿場に行こう

自転車専門店で自転車を買ってきました。

さあ、そんなわけで自転車専門店で自転車を買ってきました
64,000円もする良い自転車なのですが、種類で言うと「クロスバイク」と呼ばれるものだそうです。思ったより高かったので「経費で落ちますか?」って聞いたら即答で却下された。ひどい。
まあ、ダイエット目的に自転車はもともと欲しかったので自腹でも仕方ない……。

ちなみにこういうスポーツタイプの自転車って、ざっくり「クロスバイク」と「ロードバイク」という2種類に分かれていて、こういう特徴があるそうだ。

【クロスバイク】

  • 比較的お手頃な価格
  • スタンドがつけられるので街乗りに向いてる
  • ただし速度はロードバイクの方が速い
  • 短距離~中距離向け

【ロードバイク】

  • 高い。10万円~高いものだと30万円くらいする
  • スタンドがつけられないので駐輪するときに苦労する
  • クロスバイクより速い
  • 長距離向け
こちらがロードバイク。

こちらがロードバイク。
一番わかりやすいのがハンドルの形状。クロスバイクの真っ直ぐなハンドルに対してロードバイクはこんな感じでハンドルが曲がっている。

とはいえ、正直言って僕自身この違いはあんまりよくわかってないので、この辺については自転車ガチ勢がはてブのコメントなんかで補足してくれることに期待したい。

「ロードバイクは長距離向け」ということなので、御殿場まで100kmとなると「ロードバイクの方がいいんだろうな……」と思いつつも、スタンドがつけられないのは不便だし、そもそも予算オーバーでロードバイクは買えないのである。ン十万もする車体なんて買えるわけがない。

スマホをくっつけるアタッチメント

車体そのものは体格に合わせて買った方がいいので、特に初心者は専門店で相談しながら買うのが良いと思うのですが、こういうスマホをくっつけるアタッチメントや、

ドリンクホルダー

ドリンクホルダーなんかは専門店じゃなくてネット通販で買った方がだいたい安いので、
楽天でいろいろ探してみるといいかもしれない。
他にもレビューを参考に、輪行袋(自転車を入れて持ち運べるようにする袋)、前後のライトやヘルメット、頑丈な鍵なんかを諸々購入!

「よーし、やったるでぇ~~~!」

というわけで、ヘルメットも装着し、御殿場の「さわやか」に向けていよいよ出発したい
と思います!

「よーし、やったるでぇ~~~!」

と気合じゅうぶんの僕ですが、この後地獄を見ることになることを先にお伝えしておこうと思います。
この記事を見ている皆さんにおかれましては、買ったばかりの自転車で100km走るなんていう愚行はしない方が良いと思います。

■クロスバイク、マジで速い

「こりゃ快適じゃーーーい!」

さあそんなわけでお昼前の11時半くらいに自転車で走り出したのですが、
時速20kmペースで走れば5時間で100km、休憩入れても6時間くらいで御殿場に着く皮算用でスタート。
上手くいけば夕食時の18時くらいには御殿場のさわやかに着く計算である。

そしてこの買ったクロスバイク、今まで乗ってきたママチャリやマウンテンバイクに比べるとめちゃくちゃ速い。なにこれ。こんなに違うの!?

「こりゃ快適じゃーーーい!」

とか思いつつ漕ぐこと20分。速攻でケツが痛くなりました。痛すぎる。
サドル、硬すぎない……?

あまりにも痛いので、「このままあと6時間なんて走れるわけがない」と思い、
通りがかった自転車屋さんに飛び込んで「なんとかしてくれ~!」とお願いしてみる。

通りがかった自転車屋さん

通りがかった自転車屋さん。

「こっちの方が楽ですよ!」

「こっちの方が楽ですよ!」というのでサドルをつけかえてもらう。

ぼく「ちなみにおいくらですか?」

店員さん「5,700円です」

ぼく「なるほどね」

この辺で、
「ひょっとして、交通費を浮かすどころか、自転車ってめちゃくちゃお金がかかる乗り物なのでは?」という事実に気づく。

そもそも、車体にン十万とか、ゴリゴリに改造してパーツ代が数万円とか、御殿場に行く交通費をケチるような層が手を出してはいけないシロモノなのかもしれない。

ここでひとつ、格言を残しておきたい。

自転車は、貴族の遊びである

以上。長旅は続く。

サドルを取り換えたおかげで随分快適になった!

サドルを取り換えたおかげで随分快適になった!
5,700円もしたけどあれは英断だったな、と自画自賛しておきたい。
あそこでサドルを取り換えてなかったらマジで早々にリタイアしてたと思う。
246号線に沿ってでひたすらペダルを漕ぎまくる僕。

本当は「さわやか」のハンバーグを最高の状態で食べるためにも、水分以外を一切口にせず、飢餓状態でお店に飛び込みたいところなのですが、栄養をとらずに長時間運動をすると、「ハンガーノック」という状態になってブラックアウトしていきなりぶっ倒れたりするらしい。

ハンガーノック……長時間に渡る運動時に起こる極度の低血糖状態。耐久競技の分野では予防のために適度に糖分を接種することが推奨される。

ゼリー飲料

仕方ないのでこういうゼリー飲料とかカロリーメイト的なものをコンビニに立ち寄ってはちょくちょく摂取しつつ、ひたすら西に向かいます。

そろそろ嫌になってきた。

地獄みたいな登り坂。そろそろ嫌になってきた
そもそも、この246号線はやたらとアップダウンがキツい。
平坦な道がほとんどなく、渋谷~厚木間はだいたい登り坂か下り坂のどちらかなので、
下り坂で「ヒュ~! 快適ィ~!」なんてテンションを上げたところで、下ったぶんだけ後で登らなきゃいけないので、下りにしろ登りにしろ「もう勘弁してくれ……!」という気分になってくる。

出発から3時間で、中間地点であるところの厚木に到着。
体力的には完全に死にかけているけど、3時間で50kmなので「なかなか良いペースだ!」くらいに思っていたのである。そう、この時までは

■地獄の登り地獄、スタート

橋の上からパシャリ。

橋の上からパシャリ。残念ながらもうこの時点で、景色を楽しんでいる余裕などなくなっている。

さらに追い打ちをかけるように、「伊勢原から先は箱根の山を越えなきゃだし、ずーーっと登り坂が続くのでもうギブアップした方がいいですよ」みたいなリプライがボコボコ飛び込んで来るわけです。マジか……! 勘弁してくれ……! さわやかのハンバーグが食べたいだけなのになんでこんなにつらい目に遭わなきゃいけないんだ……!(自分のせいです)

今日イチで僕の心をヘシ折りに来た風景

今日イチで僕の心をヘシ折りに来た風景がこちら。
5%の勾配はもとより、この道の先に山が見えているのがおわかりでしょうか。
道の先に山がある、ということはつまり、この山を自転車で越えなければいけない、ということであります。マジか。殺される!

トンネルを抜けた先に富士山。

トンネルを抜けた先に富士山。この辺に来ると完全にペースダウンしており、富士山も僕を見てあざ笑っているように思える。お尻の痛さもピークに達しつつあり、きつい登り坂はほとんど漕がずに手で押して登るハメになってきた。

「18時までに着く予定」が「果たしてさわやかが閉店する時間までにたどり着けるのか」みたいな様相。もはや地獄である。

そして秦野に到着。

日もそろそろ暮れようとしている。

日もそろそろ暮れようとしている。

幹線道路で街灯が整備されているからか「暗くて怖い!」みたいな状態にはあんまり陥らなかったけど、それでも夜間の自転車の走行は危ないので「自転車でどこかに行くときは、ちゃんと日暮れまでに戻れるルートでお出かけしようね」という啓蒙活動を今後は積極的に行っていきたい。

泣きそうな顔で走っていると、車でたまたま通りがかったフォロワーさんが、
「車に自転車積んでさわやかまで送りますよ!」と申し出てくれた。
なんでも、僕が「さわやかに自転車で行く」とTwitterで実況しているのを見て、さわやかが食べたくなり夫婦で向かっていたところ、たまたま僕を発見したらしい。

泣く泣く断った僕を誰か褒めてくれませんか。

もう完全に日が暮れてしまっている。

静岡県に突入するころにはもう完全に日が暮れてしまっている。

ここまで来ると「ほぼ全部登り」という面白い状況になってくる。おかしい。登ったら登った分だけ下りがあるはずではないのか。どうしよう。泣きそうになってきた。

無謀
自転車を舐めるな

みたいなガチ勢のコメントがボコボコ飛んできそうではあるけど、
ここで僕の言い分を述べておきたい。

そもそも、今回自転車を買ったのは「運動不足解消」という大義名分があるのだ。
僕は日ごろからまったく運動をしない素敵な生活を送っていて体重は増える一方で、
「何かしらスポーツ的なものを趣味にせにゃならん」と心に決めたのだけど、
フットサルは「ウェーイ!」みたいな集団がいそうで嫌だし、
バスケはコートを予約するのが面倒くさい。そしてジョギングは膝を痛めそうで怖い。

そこで自転車、である。
僕は趣味として銭湯通いを続けていて、銭湯にはだいたい原付に乗って出かけるのだけど、この足を自転車に変えれば多少なりとも運動になるはずである。そしてどうせ自転車に乗るのであれば、何かしら「ゴール」を設定する必要があるし、
その「ゴール」はご褒美であればあるほど良い。だから「さわやかのハンバーグ」なのだ。

さらに、自転車を買うにあたって周囲の自転車ガチ勢にも相談したのだけど、
みんなして「1日100kmくらいは普通に行ける」みたいなことを言うのである。

普通じゃない。
ぜんぜん普通じゃない。

片道100kmを、半泣きになりながら山道を押して登るのは全然普通のことではない。
足の疲れは置いておいても、とにかくお尻が痛くて痛くて、自転車になんて乗っていられないのだ。

ここまでくると脳内で「僕はどこから来て、どこに向かうのか」みたいな禅問答が繰り広げられはじめる。

もし、僕が自転車を漕ぎ疲れて死んだら、どなたか「さわやか」の社長宛に以下の言葉を伝えてほしい。

東京から、さわやかのハンバーグを食べるために自転車を漕ぎ続けた男がかつて存在した、と。その味に惹かれて、命まで落とした男がかつて存在したのだ、と。彼は登り坂の途中で命を落としたが、それでも彼のハンドルは「さわやか」の方を向いていたのだ、と。

そんなことを考えながらも、一歩一歩確実に、御殿場は近づいてくる。

ひょっとして……

ひょっとして……

あの光は……!

あの光は……!

さわやかに着いた~~

さわやかに着いた~~~~~~~~~~~~~~~!!!!

ちなみにこの時点で19時30分。都内を出発してから8時間後の出来事である。

到着した記念に撮った自撮り。

到着した記念の自撮り。

問題はめちゃくちゃお客さんが並んでいることである。

ぼく「待ち時間、どれくらいですかね……?」

店員さん「2時間以上はかかりそうですね……」

19時半から2時間以上、仮に3時間と見積もればハンバーグにありつけるのは22時半である。
御殿場から都内に戻る終電もちょうど22時半。そうなると御殿場での一泊を覚悟しなければいけない。
交通費を浮かせるためにわざわざ自転車で来たのに、一泊の宿泊料金まで払ってたら本末転倒もいいところである。

諦めるか、それとも一泊覚悟でさわやかを食べるか……?

と、その時!

先ほど車で僕を追い抜いていったご夫妻にお店で遭遇!
なんと、僕の分も含めて予約してくれてたらしい!
最高~~~~!神か~~~~~~~!

完全無欠の笑顔である。

そんなわけで1時間ほどの待ち時間で無事「さわやか」に入店した僕。完全無欠の笑顔である。

ソースはオニオンソース一択

頼むのはもちろん「げんこつハンバーグ」
ソースはオニオンソース一択でいいと思う。

「美味い……!」
「美味い……!」
「美味い……!」

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「美味い……!」

いや、文句なしに美味い!
唯一問題があるとすれば、自転車を8時間ぶっ続けで漕いだせいで食欲が全然なかったことだ。

フルマラソンを走った後にハンバーグを食べる気になるか?
その答えはノーである。

さわやかのハンバーグは確かに美味い。
確かに美味いけど、8時間自転車を漕いだ後に食べるべきものではないと思う。
結局のところ、「さわやか」に来るのであれば自転車ではなく、電車か車の方が絶対に良い、という小学生でも出せそうな結論が出てしまった。

この結論を出すために要した時間は8時間。完全に意味不明である。

「美味い……!」

クリックで拡大します(PCのみ)

ああ、さわやかよ……!
こんなヘロヘロの状態で来てしまって申し訳ない……!
今度こそ、今度こそ万全の状態で来るからね……!

輪行袋

結局この後はご夫婦の好意で小田原駅まで車で送っていただき、
この「輪行袋」という袋に自転車を放り込んで電車に持ち込んで帰ることになった。
もはや全部優しきご夫婦のおかげであり、地獄に仏、とはまさにこのことである。

このご夫妻に出会わなかったらどうなっていたことやら……!

帰りの新幹線でテンションが爆上がりする僕。
「もう二度とこんなことをするまい」と心に決めて、
来た時の10倍のスピードで都内に戻った。文明の利器はすごい。

【今回のまとめ】

そんなわけで今回の愚行を戒めるべく、企画についてまとめておきたい。

「ロードバイクなら100km走れる」というのは割と本当かもしれない

この企画から帰った後、自転車ガチ勢に対して「普通に行けるとか言うから御殿場まで100km走ったらめちゃくちゃ大変だったじゃねぇか!! 殺すぞ!!!!!」と怒鳴り散らしたのですが、「そりゃ登り坂はキツいに決まってるでしょ」みたいなことを冷静に返されました。あと、やっぱりクロスバイクよりロードバイクの方が長距離を走るのには向いてるそうです。

「慣れ」って超大事。

「ケツが痛すぎて死ぬ」みたいなことを言ったのですが、それもやっぱり乗っているうちに慣れてくるらしい。最初は20kmくらいからスタートして、徐々に距離を伸ばしていくのがセオリーだそうで、自転車を買った翌日に100km走るのは正気の沙汰ではないらしい。

結局のところ、これに尽きる。
皆さんはちゃんと練習して、入念にルートを選んだ上で自転車に乗った方が絶対に良いです。思いつきで行動するのはやめましょう。

おわり。

げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか

著者:ヨッピー (id:yoppymodel)

ヨッピー

大阪出身。「オモコロ」「トゥギャッチ」「ぐるなび みんなのごはん」「Yahoo!スマホガイド」など、さまざまなWebメディアで活躍中の無職。「Webでウケること」の第一人者として、たまに偉そうなことを言ったりもする。なぜかテレビ朝日と組んでCDを出したりもした。

公式サイト:ヨッピーのブログ(仮) / Twitter:@
ブログ:ヨッピーがブチ切れまくるブログ

社会的責任[CSR]