それどこ

寿司をつくろう(寄稿:小林銅蟲)

小林銅蟲さんが料理をします。今回は肉の会ではなく、寿司の会です。

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こんにちは。小林銅蟲です。肉の会ばかりもなんですし寿司パに憧れます。会のメンツも着々と歳を重ねており消化器に難があります。さっそく作ることにしましょう。


まず、わからないこと用に本を用意します。

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できないこと用に道具を用意します。

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これは魚の解体道具を新調したかったので買います。

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枕崎市かつお公社のぶえん鰹はとてもおいしいです。

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で、やはり寿司をやるからには魚の形をした鮮魚があるといいですね。

築地に行きましょう。


いました。泳いでいる大きいタイとヒラメを勢いで買うと予算がぶっ壊れますが、会が盛り上がるためには巨大な生物がいたほうが良いことが知られています。皆さんも巨大をやりましょう。

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築地とは別で岡山の豊栄水産からパキパキのをおまかせ事前オーダーしており、会場に着くとジャストで届きました。ここの魚はマジでうまい。

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例によって会場はここです。壁が崩壊して中身が見えるようになりました。現在1階は難民キャンプと呼ばれており、難民がキャンプしています。

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うすうす感じていたのは「この量の魚1日でさばけないだろ」ということで、自分の進行については2daysにしました。あと寝かせた方がうまかったりするので。それとは独立に年末進行というものがあります。これは未来への遺産(負の)ということで考えていきます。


タイをどうのこうのします

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ゴー

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これはメスくんです

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ブレード・オン(素手で付け外しすると超危険なのでやめましょう)

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圧倒的どうのこうのが行われていきます

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その他反則技が各種ございます

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出刃以外の皆さんです。リューターと超音波カッターがほしい

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当日のプレゼンテーションがあるので頭は落とさずにエラと内臓を除去し、キッチンペーパーであれして寝かせておきます。

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あれです

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解剖がたのしすぎて時間を食ってしまいました。他の魚たちもどんどんやります。

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ヒラです

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イシダイです

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マナガツオです

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タモリです

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タモリの背骨はかたいので北斗神拳を使うとラクです

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キジハタです

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アナゴです

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アナゴにはメスがよく効きます

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そして、会当日……

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本です。でかい

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丁寧な内容です

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道具など

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これはアカニシです。でかいですね。金槌で粉砕して中身を取り出します。

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はい

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肉質部以外を除去、超ぬめるので酢でガンガン洗うなどしてから切ります。当日は写真班がいるのでいつもより完全にラクです。欠点としては私の味のある写真の比率が減り一部マニアが萎えます。

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はい

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そしてヒラの骨切り

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あなご

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すし班というか参加者各位に酢飯をあれしてもらいます

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おい文化庁、賞をよこせ

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ネタがないと寿司を作れないので、どんどん魚をかっさばく必要があります。すぐできる用にサクなどを吉池で追加購入しました。

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はい

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すぐできます

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ヅケも比較的すぐできます

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そう、すぐ……

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いくら班によるいくら自作もございます

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そうこうしているうちに世界は不穏になっていました

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一旦見なかったことにして、押し寿司を作ってみましょう

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はい

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はい

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オッ

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押しがヤワすぎたため崩れて切れず。この後きつめに押し直したところ型に張り付いて取れなくなりました。押し寿司の笹の葉みたいなやつには保存性の他にも型にシャリを張り付けさせないなどの意味があるんですね。失敗して初めてわかることがあります。寿司に関しては今回は失敗しかしていませんので、ものによっては寿█と表記します。█は量子論的ゆらぎを表しています。

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それはそれとして知らないうちにどうにか形になっていました

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寿█

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寿█

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ちらし寿司は成功です。おめでとうございます。

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以降は寿█の話題は出てこないのでここらで総括すると、本件は「正常な寿司を迅速に構築する技術があり参加者各位に提供したいモチベーションが突出している人間の不在」が問題だったと考えられます。


会という規模(今回は15人未満級)において、「ネタを作る行為」「寿司を握る行為」「食べる行為」はそれぞれ独立の軸で行われるべきで、ネタを作る人間はそれ以外へ手が回らないし、食いたい人間はネタとシャリを何らかの方法で同時に食えればそれで満足してしまいます。両者を橋渡しする握り専がいないとこのようになります。


こういうことはやはり実地で破滅しないと身をもって理解できないので、トータルではオッケーということになります。なお形状が崩壊していても魚介の鮮度は通常より良好なものばかりなので味はどれも良いです。


またシャリがうまくできたのかは現時点では不明です。握れないものを用意しても握れないわけですが、我々は握る技術においても問題があるため、寿司の形状が失われ寿█になったときシャリが問題か握りがおかしいのか区別がつきません。おそらく両方だと考えられます。


現実的に会を成功事例として回すためには、

  • 大容量冷蔵装置
  • 包丁を使う場と使える人間が複数存在
  • シャリ制作技術の向上、そのための学習
  • 問題なく握れるレベルの人間が握り専として複数名存在

が必要になるでしょう。要するに我々は寿司職人に手も足も出ない赤ちゃんということです。そのような自覚を持ち、お外では寿司は大事に食べましょう。


というわけで、引き続き魚介の様子をごらんください。 これは煮穴子です。

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タイは焼霜にしました

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でかい

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はい

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頭部

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というかアラ系はほぼ全部同じ鍋で煮込まれ、うま汁として後世に語り継がれました

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うま雑炊

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ヒラメ

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おろしスキルも少しはマシになってきた気がしないでもない

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はい

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からのカルパッチョ

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マナガツオうまいという人が多かった印象

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とかやってたら深夜帯に突入してしまったので、未踏魚は持ち帰って翌日家で食いました。

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腹皮をメスでそいでみたけど目覚ましい効果はなかった

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イシダイがうますぎて優勝です。間に合えば皆に食べていただきたかった。

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焼いたタモリは最強

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タモリを焼くと頭が悪くなるので手でガンガンむしって食います

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キジハタは別ベクトルで上品な甘さがありうまい

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イシダイとキジハタのアラとタモリのガラで取った汁がとても強いです

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このようにして食い、ありがとう界に入ります

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ぶえん鰹がさらに後日届き、これは実は会に間に合わない前提で買ったんですが、うまいからです。送料がやや強いので大量買いしたほうが精神的に良いです。あと買い忘れましたが鰹の腹皮を焼くと超絶うまいのでお勧めです。

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ぶえん鰹は解凍するととにかく状態が異常に良くて、歯ごたえがすごくて良い意味でモチみたいなのですが個人的には5mmくらいに切ります。

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色味が圧倒的

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軽くヅケにしたのがこれです

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ものすごいテカる

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そして……

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長いハレの世界でしたね。そしてケの日常が待っています。その先のネクスト・ハレに向けて高めていきましょう。よかったですね。

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著者:小林銅蟲 (id:negineesan)

小林銅蟲

1979年神奈川県生まれ。横浜市在住。漫画家。

著作「ねぎ姉さん」「さいはて」「寿司虚空編」「めしにしましょう」など、よくわかんない内容の作風で知られている。

ホームページ:http://negineesan.com/
Twitter:https://twitter.com/doom_k
ブログ:http://negineesan.hatenablog.com/
連載中:めしにしましょう / 小林銅蟲 - イブニング公式サイト - モアイ / さいはて -Daydream Attractor- - 無料マンガサイト pixivコミック

それどこ編集部より

小林銅蟲さんの新作「めしにしましょう」第1巻が2016年11月22日に発売されました。

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