こんにちは、ソレドコ編集部です。
つい冷たいものを食べたり飲んだりしてしまう季節。でも、冷たいものばかりとっていて「お腹の調子がちょっとよくないかも?」と感じたり、食欲がわかなかったり、という経験をしたことはありませんか?
疲れた胃をいたわりたいとき、じんわり温かくて消化しやすい「おかゆ」はどうでしょう。病人食のイメージが強いですが、今回提案するのはワクワクするような「ごちそうおかゆ」です。
だし愛好家の梅津有希子さんに「ぷりぷり海老と帆立の贅沢だしがゆ」のレシピを教えていただきました。
かつおだし、昆布だし、煮干しだし、鶏だし、貝だし、干し椎茸だし……などなど、毎日のおうちごはんにはおだしが必須! だしが好き過ぎるあまり、『だし生活、はじめました。』という本を出している、“だし愛好家”の梅津有希子です。だしだし、うるさいですね(笑)。
▼以前「ソレドコ」ではこんな記事を書いています
・そのカニ殻、捨てるなんてもったいない! だし愛好家流、簡単・濃厚カニだしのとり方とレシピ
・『終電ごはん』の著者がおすすめ!「のせる」「かける」だけで作れるプチ贅沢な深夜飯
だしのうま味がたっぷり溶け込んだおかゆは、まさにおだしの魅力をめいっぱい堪能できる料理のひとつ。どんなだしでもおいしく作れるので、中途半端に余っただしを数種類ミックスして、うま味の宝石箱のようなおかゆをよく作ります。
今回は、「ごちそうおかゆ」ということで、贅沢に帆立と海老をのせた、見た目も豪勢で気分も上がるおかゆにしてみました。
「ごちそう」「贅沢」といいながら、使うのはパックのごはんと、帆立貝柱の水煮缶。ちなみに我が家ではいつも帆立の水煮缶をストックしています。手軽に帆立のおだしを味わえてオススメですよ。
「ぷりぷり海老と帆立の贅沢だしがゆ」レシピ
【材料】
- ごはん・・・200g(茶わん1膳強)
- 昆布だし・・・400ml
- 帆立貝柱水煮缶・・・1缶
- 帆立(刺身用)・・・2〜4個
- 海老(刺身用)・・・2〜4尾
- 小口ネギ・・・適量
- 鶏ガラスープの素・・・小さじ1
- 塩・・・少々
- ごま油・・・適量
【作り方】
- 鍋に昆布だし(400ml)を入れて火にかけ、鶏ガラスープの素(小さじ1)を入れる。
- 沸騰したら、帆立(2~4個)と海老(2~4尾)を入れ、表面の色が変わったらすぐに取り出す(刺身用なので半生でOK)。
- ごはん(200g)と帆立貝柱水煮缶(1缶)を汁ごと入れ、20分ほどコトコト煮込む。
- 塩(少々)で味をととのえ、2の帆立と海老をのせ、小口ネギをちらす。仕上げにごま油をひとたらしすればできあがり
Tips1:保温カバーが煮込み料理に便利
このように、ほぼほったらかしで完成しますが、「夏場にコトコト煮込むなんて暑すぎる!」という場合には、保温調理がおすすめです。
わが家でも20年以上愛用している「保温カバー」は、カバーの中に鍋を入れておくだけで、シチューやカレー、おかゆ、煮物などができるという優れもの。1つあると、夏の煮込み料理にとても便利ですよ。
Tips2:自家製昆布だしは麦茶ポットで作れる!
今回紹介した「ぷりぷり海老と帆立の贅沢だしがゆ」のベースは昆布だし。
「だしをとるなんてめんどくさい」「難しそう」と思う人も多いと思いますが、わたしが愛用している水出しの昆布だしは、「麦茶ポットに水と昆布を入れて、1〜2晩以上冷蔵庫に入れるだけ」です。
目安は、水1リットルに昆布20g。しっかり濃いだしが出る、真昆布か羅臼昆布がおすすめですが、羅臼はちょっとお高めなので、日常使いには真昆布がイチオシです。大きめのスーパーに行くと、売っていることが多いですよ。
料理を作るためにわざわざだしをとるのは億劫(おっくう)ですが、この“麦茶ポット昆布だし”が常に冷蔵庫に入っていれば、調理の際にポットから注ぐだけ。
残り少なくなってきたら他の保存容器に移し、また新しい昆布だしを仕込む、ということを繰り返し、切らしたことはありません。
自分でとっただしを使うに越したことはありませんが、顆粒の昆布だしでももちろんOK。
昆布だしのみ、または鶏ガラスープの素のみでもおいしく作れますが、昆布だしに含まれるグルタミン酸と、鶏ガラのイノシン酸が合わさることで、うま味が7〜8倍にもなる「うま味の相乗効果」が起こります。だしは単体で使うよりも、組み合わせて使う方が断然おいしくなるので、おすすめです!
「麦茶ポット」を詳しく見る
「真昆布」を詳しく見る
「羅臼昆布」を詳しく見る
Tips3:帆立の水煮缶が便利なのでストックにおすすめ
今回、帆立は贅沢に生と水煮缶のW使いにしましたが、水煮缶だけでも十分おいしく作れます。クリームシチューに入れたり、豆腐ときのこの中華風煮込みにしたり、サラダの具材にしたり……いろんな料理に使えて便利なのでストックから欠かせません。
ストックといえば、パックご飯は1年前、コロナ禍で世間がパニックだった頃に「東京がロックダウンしたらどうしよう……」と、家を出なくても済むよう備蓄用食材として購入したもの。その賞味期限がそろそろ切れそうだったので、今回活用してみました(1年って早いですねぇ……)。
いわゆる、ローリングストックというものですね。備蓄用食材の賞味期限が近くなったら消費し、使った分をまた購入するという、「日常生活で消費しながら備蓄」を実践しています。
▼(編集部より)ローリングストックについてはこんな記事もあります
・非常食は「いつもの味」でOK 被災を経験したママが教える、子供のための防災アイデア
🌻
見た目にもテンションが上がる、熱々とろとろの贅沢おかゆで、エアコンで冷えた体をあっためてくださいね!
【ごちそうおかゆ連載】
7月中に計4本、ごちそうおかゆのレシピを紹介していきます。次回もお楽しみに!
▶第1週目 梅津有希子「ぷりぷり海老と帆立の贅沢だしがゆ」(この記事です)
▶第2週目 河瀬璃菜「夏こそ食べたいかぼちゃ粥」
▶第3週目 辻村哲也(ツジメシ)「南インドのおかゆ、カードライス」
▶第4週目 有賀薫「ミニトマトとベーコンのリゾット」
著者:梅津有希子
編集者・ライター、だし愛好家。書籍『世界一簡単なだし生活。』(祥伝社黄金文庫)では、「だしむすび」「あごだし湯豆腐」「だし巻き卵風フレンチトースト」など、旨味たっぷりの簡単だしレシピを紹介する。
公式サイト:http://umetsuyukiko.com/ Twitter:@y_umetsu
他にも体をあっためるレシピあります
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今回紹介した商品
「だし生活、はじめました。」を詳しく見る
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