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ブレンダーのおすすめ 料理のプロ6名に愛用品と使い方を聞く

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推し活をしている人が「これ良い!」と思ったものを紹介しています

料理好きの「推しブレンダー」教えてもらいました

食材のみじん切りやペースト化など、下ごしらえをグンと楽にしてくれるのが「ブレンダー」や「フードプロセッサー」「ミキサー」といった時短のための調理器具。そもそも、これらの違いってご存じですか?

ブレンダー
いわゆる「ハンドブレンダー」のこと。棒状の本端にさまざまなアタッチメント(パーツ)を付け替えるだけで「潰す」「混ぜる」「刻む」「泡立てる」などの調理ができる。
フードプロセッサー
「切る」「削る」「混ぜる」などの調理ができる。容器の中に食材を入れて使用する。みじん切りやミンチ化などに最適。
ミキサー
液体と個体を「撹拌(かくはん)」できる調理器具。ジュースやスープ、ソース作りが得意。

※ちなみに「ミキサー」は日本語、「ブレンダー」は英語で、英語圏ではミキサーもブレンダーもまとめて「ブレンダー」と称する

こんな感じで、さまざまな調理工程を簡略化できることから、料理好きの中では欠かせないキッチン用品として定番化しています。一方で決して安価なアイテムではないこと、機能が多様化していることなどから、どれを買おうか迷われている方も少なくないはず。

そこでソレドコでおなじみ「料理&キッチン用品沼」にはまっているこちらの方々に、「推し」ブレンダー&フードプロセッサー&ミキサーとその魅力について聞いてみました!

\ご協力いただいたみなさま/

河瀬璃菜
「りな助」の愛称で親しまれる料理家。手間をかけずに本格料理に仕上げるレシピが得意。レンチンを“神”と崇める。

辻村哲也(ツジメシ)
プロダクトデザイナー、ときどき料理人。さまざまなメディアで「ツジムラのメシ=ツジメシ」のレシピを発信している。

ぶち猫
「趣味」として料理やお菓子作りを行うブロガーだが、そのクオリティーの高さは「趣味」のレベルを超えているという声も。

ツレヅレハナコ
食と酒と旅を愛する編集者。愛しすぎてキッチンが2つある一軒家を建てる。家の中には国内外のキッチン用品がずらり。

イナダシュンスケ
南インド料理専門店「エリックサウス」をはじめとする、さまざまな飲食店の中の人。ジャンルを問わず何にでも食いつく、自称“変態料理人”および“ナチュラルボーン食いしん坊”。

玉置標本
趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。なにかを捕まえて食べる人、製麺機の人として知られている。

※順不同

【1】お値段控えめだけど高性能。ブラウンのマルチクイック3(河瀬璃菜)
【2】古くてもアタッチメントを足せば無限の可能性。ブラウンのブレンダー(辻村哲也)
【3】今は“レア”となったブラウンのワイヤレスブレンダー(ぶち猫)
【4】小さい分だけ気楽なクイジナートのフードプロセッサー(ツレヅレハナコ)
【5】スパイスにもドレッシングにも。使い勝手◎なマジックブレット(イナダシュンスケ)
【6】1300Wのパワーと頑丈さに感動! ブレンドテックのブレンダー(玉置標本)
【番外編】ブレンダーと一緒にそろえたい調理器具たち

ちなみに、本記事は料理沼の方に手持ちのキッチン用品の魅力を徹底的にヒアリングし、特にこだわりが見えたものをピックアップして紹介する「 #推しキッチン用品」連載の第2回となります。ほかの回には、

梅津有希子
編集者・ライター。「だし愛好家」として、書籍やWeb記事などで簡単なだしのとり方や手軽なだし料理を紹介。とにかくだしが好き。

も登場しますよ!

【この連載について】
全4回にわたり料理好きの「推しキッチン用品」を紹介する連載。思わず欲しくなる品々、そろっています。

【1】お値段控えめだけど高性能。ブラウンのマルチクイック3(河瀬璃菜)

ブラウン ハンドブレンダー マルチクイック 3 MQ3035

私が愛用しているのは「ブラウン ハンドブレンダー マルチクイック 3 MQ3035」です! 一台で「刻む、混ぜる、泡立てる、潰す、混ぜる」などいろいろな使い方ができるところが気に入っています。ブラウンのマルチクイックシリーズは現在、1、3、5、7、9とあり、数字が大きくなるほどパワフルで高機能なのですが、下から2つめの「3」でもその性能は十分。

ハンドブレンダーは飛び散りにくく、お鍋の中でそのまま使えるので、洗い物を増やさずに料理ができるのもうれしいですね。スピードの2段階調整ができるので、食材の形を残したいもの、残したくないものなどによって使い分けができ便利です。パーツも軽くて使いやすく洗いやすい!あとはなんと言ってもお値段がかわいい! 高性能だけど定価は1万円台で(実売価格は1万円を切るものも)お財布にも優しいです(笑)

ブラウン ハンドブレンダー マルチクイック 3 MQ3035

ポタージュやソースを作る際に重宝しますが、私のおすすめは「中華風がゆ」。炊いたご飯から作り、仕上げにブレンダーで軽く撹拌すると、簡単に中華がゆのようなとろみが出ますよ。

  • 参考価格:11,000円

コメント:河瀬璃菜(りな助)

料理研究家・フードコーディネーター。1988年5月8日生まれ。福岡県出身。レシピ開発、商品開発、食の企画やコンサル、レシピ動画制作、企画執筆、編集、イベントメディア出演、料理教室など食に纏わるさまざまな活動をしている。SONY XperiaのCMやKIRIN本麒麟の広告への出演などその活動は多岐にわたる。近年では地方を元気にするための6次化商品の開発に力を入れている。

ブログ:河瀬璃菜(りな助) 公式ブログ Twitter:@linasuke0508

【2】古くてもアタッチメントを足せば無限の可能性。ブラウンのブレンダー(辻村哲也)

ブラウン  マルチクイック プロフェッショナル MR5555MCA

僕が使っているのは10年以上前に発売された「ブラウン マルチクイック プロフェッショナル MR5555MCA」というモデルです(同モデルは現在廃番)。ポタージュなどのスープや、肉などに添えるソースを滑らかにするのに使っています。

容器型のフードプロセッサーも持っていたのですが、洗い物が多く面倒なのと、一度しまい込むと出すのがおっくうになり出番が減りました。その点、ハンディタイプのブレンダーはとにかく楽! 作業後は洗剤の入った水の中に突っ込んでひと回し、あとは水で流して先端のアタッチメントだけ水切りカゴに放り込めば片付け終了。唯一の弱点は、食材の量が多いと粉砕しきれない取りこぼしが発生しがちなところ。ただし、ソースなど小容量であればまったく問題ありません。

ブラウン スパイスグラインダー MQ60

実は最近、スパイスを挽(ひ)くために「スパイスグラインダー MQ60」という別売りのアタッチメントを追加購入しました。このアタッチメントは2018年に発売された「MQ738」「MQ778」に付属していたものなのですが、単品でも販売されています。アタッチメント取り付け部の規格が変わっていないから僕の古い機種でも使えるんです。これもメジャーなメーカーの製品の良さですね。

  • 参考価格:11,000円(マルチクイック5シリーズ)

コメント:辻村哲也

プロダクトデザイナー、ときどき料理人。 いろいろな製品のデザインをしたり、あちこちで料理をしたり。 食べたものそのほか食に関することはツイッターに、レシピはブログ「ツジメシ」に、作った料理の写真はインスタに。
本業サイト:https://www.t-products.jp
食関係のブログ:https://tsujimeshi.exblog.jp/
Twitter:@tsujimeshi Instagram:@tsujimeshi

【3】今は“レア”となったブラウンのワイヤレスブレンダー(ぶち猫)

ブラウン マルチクイック ハンドブレンダー MQ940CC

私が愛用しているのは「ブラウン マルチクイック 9 ハンドブレンダー MQ940CC(同モデルは現在廃番)。ワイヤレスでどこでも使いやすいところが気に入っているのですが、現在同社ではワイヤレスタイプを生産していないそう。ワイヤレスタイプでも、最上位の「マルチクイック9」シリーズということで、そのパワーは十分。

フードプロセッサーも持っていますが、日々の料理で出番が多いのはハンドブレンダーです。理由は、やはり手軽に使えるところ。調理中の鍋やボウルの中で直接撹拌してしまえば、洗い物をほとんど増やさずに作業できるのもうれしいポイントです。

おすすめのレシピは、野菜のポタージュ。みじん切りしたタマネギとバターを鍋で加熱し、しんなりしたら小さめに切った野菜と水を加えて柔らかくなるまで煮ます。ハンドブレンダーで撹拌したあとは、牛乳を加えて塩コショウで味を整えるだけ。余りがちなブロッコリーの芯、ジャガイモやニンジンでもおいしくできます。秋口であればさつまいも、春先にはそら豆などの季節の野菜でも作ります。牛乳をだしに替えると、和風のすりながしにもなります。

ブラウン マルチクイック 9 ハンドブレンダー MQ940CC

もう一つのおすすめは、季節のジュース。スイカや桃、メロンなどの柔らかい果物が最適です。秋であれば、無花果(いちじく)や柿をジュースにして、レモンを絞ったり、オリーブオイルを垂らしたりすることで、簡単に季節感のある前菜を作ることもできます。

  • 参考価格:19,000円(マルチクイック9シリーズ)

コメント:ぶち猫

趣味として料理やお菓子作り、写真撮影を行いつつ、猫二匹などと暮らしています。ときどき旅に出ます。
ブログ:ぶち猫おかわり

【4】小さい分だけ気楽なクイジナートのフードプロセッサー(ツレヅレハナコ)

クイジナート ミニプレッププロセッサー DLC-1JW

クイジナート ミニプレッププロセッサー DLC-1JW」を使い始めて10年くらい。途中でフタや刃を買い替えつつ愛用しています。

クイジナートはフードプロセッサーの定番メーカー。一時期はプロ用の大きなフードプロセッサーを展開しているメーカー「ロボクープ」などにも憧れましたが、私はこの「ミニ」ひとすじ。というのも、まずはそのサイズ感。小さくても4人分くらいまでの下ごしらえには十分だったりします。足りなければもう1回、回せばよいだけ。私の作業量を考えるとこのミニが一番なんです。

台所に置いてあっても邪魔にならないサイズで、取り出したり、しまうのも気楽。これ以上大きいサイズだと、そこがネックになると思います。使い始めて以来、包丁でのみじん切りは一切しなくなりました

クイジナート ミニプレッププロセッサー DLC-1JW

私の定番作り置き「にんにくみじん切りのオイル漬け」「しょうがのみじん切りオイル漬け」も、このフードプロセッサーが欠かせません。ガーッとみじん切りにしてオイルに漬けておくだけで、香味野菜を気楽に日々使えます。

  • 参考価格:8,800円

コメント:ツレヅレハナコ

食と酒と旅を愛する編集者。著書に『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコのホムパにおいでよ!』(小学館)、『食いしん坊な台所』(河出文庫)、『女ひとり、家を建てる』(河出書房新社)など。
Instagram:@turehana1

【5】スパイスにもドレッシングにも。使い勝手◎なマジックブレット(イナダシュンスケ)

マジックブレット

最初に「マジックブレット」に出会ったのは、スパイスを一度にたくさん挽くためにカップの大きいミルサーを探していた時。ミルサーとミキサー、両方の機能を備えた「ミルミキサー」で、通常のミルサーサイズのカップの他に大きめのカップも付いていたのが決め手でした。実際使ってみると、コンパクトなのに非常にパワフルで、スパイスを挽くのに申し分無いだけでなく、その他のさまざまな用途にも威力を発揮する事が分かりました。

例えばポタージュ。ありあわせの野菜を水で煮てその煮汁ごと大きいカップで粉砕すると、あっという間に極めて滑らかなポタージュが完成。また、ニンニクやショウガを少量の水とともにペーストにした物を薄く広げて冷凍しておけば、チューブニンニクと同じくらいの手軽さでいつでもフレッシュな風味が楽しめます。

マジックブレット

特におすすめはドレッシング。オイルとビネガーの基本的なドレッシングに、タマネギやマスタードを加えてマジックブレットにかければ、放っておくだけで擬似乳化して、とろりと口当たりの良い自家製フレンチドレッシングの出来上がりです。皮ごとの柑橘やナッツを加えたり、アレンジも自由自在。これはもう手放せません!

  • 参考価格:10,000円

コメント:イナダシュンスケ

鹿児島県出身。京都大学卒業後、食品メーカー勤務などを経て円相フードサービスを設立。多ジャンルの飲食店を経営する傍ら、食にまつわるさまざまな情報を発信している。著書に『人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本』(扶桑社刊)『南インド料理店総料理長が教える だいたい15分!本格インドカレー』(柴田書店刊)
ブログ:食べるそして考える Twitter:@inadashunsuke

【6】1300Wのパワーと頑丈さに感動! ブレンドテックのミキサー(玉置標本)

ブレンドテック トータルブレンダー TL23PA01A

ミキサーはパワーと頑丈さこそが正義ですよね。今から6年前の話ですが、友人からアメリカ製の超パワフルなブレンダー(ミキサー)を借りて、鶏ガラや乾物を砕いて時短ラーメンスープ作りを楽しみました。これは便利な道具だぞと私も欲しくなって買ったのが、ブレンドテック(Blendtec)の「トータルブレンダー TL23PA01A」です。その消費電力は驚異の1300W!ドライヤーよりも電気を使うので、油断するとブレーカーが落ちます。この猛烈なパワー、はっきりいって使いこなせていません。

ブレンドテック トータルブレンダー TL23PA01A

これまでいろいろ砕きましたが、感動したのがカニのパスタソース。通常のカニパスタはものすごく食べにくいため、手が汚れたり、麺が冷めたりしがち。そこでこのミキサーでカニを殻ごとガーっと砕いて濾(こ)してみたところ、カニの姿が見えないのに風味豊かなソースとなってくれました。食感が寂しければカニカマでも入れましょう。頻繁に使うものではありませんが、一台あるとやっぱり便利です。

  • 参考価格:69,000円

コメント:玉置標本

趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。

Twitter:@hyouhon ブログ:私的標本

【番外編】ブレンダーと一緒にそろえたい調理器具たち

ポタージュスープやソース・ドレッシング作りに便利なブレンダー。野菜の下準備に使うボウル&バット、計量しやすいカップ&スプーンがあればもっと便利になるかも! と思いおすすめを教えてもらいました。基本の調理器具だけに、使いやすさを重視したアイテムがずらり。

●柳宗理 ステンレスボール&パンチングストレーナー 6点セット

料理をするときは必ず使う必要不可欠なアイテム。ステンレス製かつすっきりしたフォルムで細部まで洗いやすく、清潔に保ちやすい。バラ売りもしていますが、セットで揃えればぐっと調理がやりやすくなるはず(ぶち猫)

●ラバーゼ 角バット・角ざる・角プレート セット

一般的な角バットより厚みがあり、全体的にしっかりしたつくり。バットはプレートでフタをすれば保存容器としても使える。バラ売りもあり(ぶち猫)

●山崎実業 段々計量スプーン

これ1本で小さじ1/2、小さじ、大さじそれぞれを段差ごとに測れます。自立タイプなので置いた状態で注げるのも◎(河瀬璃菜)

●OXO アングルドメジャーカップ(中)

側面のほか、内側にも傾斜のついた目盛りがあり、上からも横からも確認できてとても便利で使いやすい。もう他の計量カップを使う気がしません(梅津有希子)

●タニタ デジタルクッキングスケール KJ-212(イナダシュンスケさん)

計量スプーンを捨てて、デジタルスケールに置き換えました。材料の計量だけでなく調理中や完成時の総重量もメモしておけば、調味料の加減や水分の蒸発による煮詰め加減をカンに頼らなくても良くなり、レシピの再現性が格段に上がります(イナダシュンスケ)
🧅🧅🧅

アタッチメント次第で手軽にいろんな調理に使えるブレンダー、「刻み」に特化したフードプロセッサー、ミルサーとしても使える多機能なミキサーと、さまざまなアイテムを紹介いただきました。ブレンダーは、ハンドブレンダーといえばの「ブラウン」に人気が集中した一方で、小さめで使いやすいフードプロセッサーにアメリカンなパワフルミキサーと、全体を通してみるとバラエティー豊かなラインナップになり、フライパン編に続き、沼人のこだわりがひしひしと伝わってきました!

みなさんの推しブレンダーもぜひ教えてください。Twitterのハッシュタグ「 #推しブレンダー」で報告待ってます! それでは次回の更新もお楽しみに!!

【この連載について】
全4回にわたり料理好きの「推しキッチン用品」を紹介する連載。思わず欲しくなる品々、そろっています。

ソレドコでTwitterやってます!

公開記事や発掘ネタなど、あれやこれやつぶやいています!

今回紹介した商品

「マルチクイック 3 ハンドブレンダー MQ3035」を詳しく見る
「ブラウン マルチクイック5」を詳しく見る
「ブラウン ブレンダー オプション」を詳しく見る
「ブラウン マルチクイック9」を詳しく見る
「ミニプレッププロセッサ— DLC-1JW」を詳しく見る
「マジックブレット」を詳しく見る
「ブレンドテック トータルブレンダー TL23PA01A」を詳しく見る
「柳宗理 ステンレスボール&パンチングストレーナー 6点セット」を詳しく見る
「ラバーゼ 角バット セット」を詳しく見る
「山崎実業 段々計量スプーン」を詳しく見る
「OXO アングルドメジャーカップ(中)」を詳しく見る
「タニタ デジタルクッキングスケール KJ-212」を詳しく見る