それどこ

あふれる育児情報の海で行き着いた、買って良かった育児書

ネットの情報はどこまで信用していいか分からない……。ブロガーのいまがわさんが、初めての妊娠、出産、子育てで役に立った育児書を紹介します。「はじめてママ&パパ」と「ちょっと理系な育児 ~母乳育児篇~」いずれも、自身の子育てで重宝したそうです。

こんにちは! いまがわです。

我が家は私、エンジニアの夫、現在1歳の息子の3人家族です。直感で動くタイプの私に対して夫は合理的思考の持ち主で、育児や日々の生活において、よく時給換算で分析したり効率アップにつながる方法を考えたりしています。

たまに意見が食い違うこともありますが……夫の冷静な視点によって新しい気付きを得たり、助けられたこともよくあります。そんな夫婦間のやりとりや子供のことを『デザイナー脂肪』というブログで紹介しています。

小さいお子さんがいらっしゃる(もしくはこれから生まれる)皆さま、育児関係で困ったことがあるとき、どうやって解決していますか?

初めての妊娠・育児って本当に分からないことだらけです……。引き継ぎがあるわけでなく、エラーメッセージが出るわけでもない。昨日は大丈夫だったことが今日はダメ。このように日々変化する中、1カ月先の未来でさえもどうなるか読めません。

そんなとき、今の時代ならTwitterやQ&Aサービス、育児に関するサイトなど、すぐにネットで情報を入手できます。何かしらの情報が手に入るインターネットは最高です! 私も何かあったときはネットですぐ調べる検索魔です。

これまで育児に関することはすぐにネットで検索していました。

ただネットの情報って、サイトによって書いてある情報がバラバラだったり、根拠があいまいなものだったりするんですよね。

また必要以上に不安を煽ってくる情報も多く、ある時期の私は「◯◯をすると赤ちゃんにいいらしいから、やって!」と不明な情報を夫にお願いするなど、ネットの情報に踊らされていました。そんな私を見て、夫からこんな提案が……

育児情報について夫から提案

そうして私たちは「育児書」を導入することにしました。もちろん、周りの勧めもあって以前から育児書は何冊か読んでいましたし、実際に役立ったものが多いです。ですが、夫にこのように言われてから、あらためて育児書を眺めてみると、「やっぱり参考になるものが多い!」と実感する毎日です。

ちなみに育児書を導入する前に夫が勧めてきたサイトの1つが「J-STAGE」で、「国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が構築した日本の科学技術情報の電子ジャーナル出版を推進するプラットフォーム」……だそうなのですが、めちゃくちゃ噛み砕いて書くと、無料で論文を検索&閲覧できるサイトです。例えば「夜泣き」で検索すると、アンケートに基づいた夜泣きに関するデータや子供との接し方に関する論文を読むことができます。

夫は新人プログラマーだったときの教訓もあってか、ネットだけではなく、親同士での科学的根拠のない情報交換にも疑問を感じており、そのため情報収集に当たっては「国やそれに準ずる機関などの“一次情報”を当たれ」ということを口酸っぱく言ってきます。

確かにその主張は一理あると思いますし、よくよく探せば参考になるものもあります。でも、でもですよ! 妊娠中の時ならまだしも育児中の身には、難しい単語が多い論文を一つ一つ隅まで読んで解釈するほど時間も頭の処理能力もなく……。

そのため、そういった情報を基にまとめられた育児書に行き着いたというわけです。

そこで今回は、我が家で特に役に立った育児書を紹介したいと思います。参考の1つとして、皆さんのお役に立てれば幸いです!

これを買っておけば安心!「はじめてママ&パパ」シリーズ

はじめてママ&パパの育児

まずは基本の1冊、「はじめてママ&パパの育児」です。

第一子なら、とりあえずこれ! とオススメしたい育児書で、0カ月~月齢別で赤ちゃんの基本情報やお世話の仕方を完全網羅しています。

知っている人には「え、この本!? (ズコー)」いう感じかもしれませんが、私たち夫婦にとってはこの超正統派育児書が、あふれる育児情報の海で灯台として役目を発揮してくれました。もうこれは辞書です。予言書です。バイブルです。

というのも、無事出産を終えほっとしたのも束の間、育児は、いざ退院すると荒野に放り出されるかのごとく、実戦が始まります。練習時間はなく日々トライ&エラーでクライアント(新生児)は休む暇を与えてくれません……。

特に私たちは、親類にも周りにも子持ちが少なく、赤ちゃんを抱っこしたこともなかったため、何から何までどう対応すればいいのか混乱していました。

おっぱいのあげ方、予防接種、離乳食、抱っこひものつけ方、沐浴……育児に関する悩みがたくさん。

そんなとき、この本は知識がほぼゼロだった私たちに一筋の光をくれました。小児科医による監修という点が購入する上で大きかったのですが、他にもおすすめしたい理由がいくかあります。

悩みに対する回答が簡潔にまとめられている

例えば、親がよく悩む事柄が端的にまとめられている「Q&Aコーナー」は役に立ちました。ネットだと一つ一つの質問に対して、謎の持論がつらつらと繰り広げられていることが多いので、検索する時間も読む時間も、その情報を正しいかどうか解釈する時間も節約できるなと!

お風呂あがりに白湯は必要? 赤ちゃんも日焼け止めを塗るべき? あせも対策どうしたらいい? 緑色のうんちは何かの病気? といったよくある質問の回答が詰まっています。

育児にまつわる出来事をヒートマップ化

また、泣き(なぜ泣いているのか分からない、抱っこじゃないと泣くetc.)、眠り(続けて寝てくれない、夜泣きetc.)、イヤイヤ(お風呂がイヤ、おむつ替えがイヤetc.)など、育児でよくぶつかる事象がいつから始まり、いつ終わるのかをヒートマップ化した「育児のタイヘンいつまで続く?未来予想図」には、本当に助けられました! 私が知る限りでは、こういった内容は他の育児書で見かけたことがなく、かなり便利です。

育児は先が読めないだけに、「どのタイミングで大変になるのか」「それがいつまで続くのか」について指標があるとかなり心強いんですよね。これのおかげで、夫もスケジュールを立てやすくなったと言っています。

泣き、眠り、イヤイヤ、育児でよくぶつかる事象がいつから始まり、いつ終わるのかをヒートマップ化。
例えば大体2カ月ごろまで「昼夜逆転」しているとか、「夜泣き」が一番しんどいのは9カ月~とか、目安が分かりやすいです。これらは読者へのアンケートを基にしているようです。

押さえておきたい病気の話も収録

赤ちゃんがかかりやすい病気についても収録されています。我が家の息子は、生後1カ月での肛門周囲膿瘍から始まり、手足口病、アデノウイルス、下痢、とびひなど……。子供が生まれて初めて40度の熱が出た時は私たちの方がパニックになり、タクシーで土日診療のある病院に飛んでいったこともありました。

一度経験すれば心構えもできますが、あらかじめ予備知識として「子供がよくかかる病気・症状」を本から取り入れておくと安心できます。

予備知識として「子供がよくかかる病気・症状」を本から取り入れておくと安心。

タブレットやスマホで手軽に読める

あとは、電子書籍版があったことも大きいです。本のようにパラパラ読むことはできませんが、子供にページを破られる心配がないのと、タブレットやスマホで気軽に読める形がいいと思い選びました。基本デジタル思考の夫にもフィットしたようで、スマホでよく読んでいました。

それに電子書籍版なら紙よりも少し安くなりますし、ぜひ生まれる前に購入するのがオススメです!

(ちなみに育児書って電子版のないものが多いので、もっと増えてほしい。あとはキーワード検索できたら最高なんですが……)

夫コメント
育児で必要なことは大体書いてあるので、持っておいて損はないなと思いました。小児科医の権威が監修しているのも安心ですね。でも僕的には、間に挟まってくる「〇〇ちゃんの場合」というコラムっぽいものは雑誌やネット上でもたくさん読めるので、常に置いておく本としては必要ないかなあ。
(著者注:私はコラムを読むのも好きなので、あってよかったです!)

同じシリーズで「はじめてママ&パパの0~6才病気とホームケア」もオススメします。「はじめてママ&パパの育児」にも病気関連の記事は軽く載っていますが、こちらはより突っ込んだ内容になっています。それに本として6年間使えるならオトクです!

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今までで一番説得力があると感じた育児書「ちょっと理系な育児」

ちょっと理系な育児 ~母乳育児篇~

そしてもう一冊が「ちょっと理系な育児 ~母乳育児篇~」です。

今回一番紹介したかった本といっても過言ではないです。理系といっても難しい内容ではありません。WHO(世界保健機関)の「乳幼児の栄養法」に関するガイドラインで得た情報を中心に、母乳育児についてパパママ向けに分かりやすく落とし込んだ本になっています。

WHOのガイドライン自体は医療職や医学生向けに作られたもので、200本以上の論文を参考にしているそうです。

さまざまな研究結果を基にしたこのガイドラインをはじめ母乳育児に関する論文について、自身も研究者である筆者が同じ研究者目線で追求し、その上で実際に自身の子育てで役立った情報をまとめ上げています。

公式のドキュメントを基にした内容は迷ったときの拠り所の1つになる

例えば母乳1つをとっても、世間ではさまざまな説が飛び交っています。ケーキを食べたら乳腺が詰まる、ママがしょっぱいものを食べると母乳もしょっぱくなるなど……。

特に私が混乱したのは「母乳の保存期間」についてでした。ネット上でも、助産師のような専門家でも、言ってることがバラバラだったのです。

そんな時にこの本に出会い、WHOのガイドラインに「搾乳した母乳は室温で8時間、冷蔵庫で24〜48時間、冷凍すれば3カ月間保存が可能」と書かれていることを知りました。

母乳の保存期間、人によって言うことがバラバラ。

母乳が出る仕組みやおっぱいトラブルなど、パパが直接関係する部分は少ないかもしれませんが、さまざまな研究結果を基にした知識が載っています

パパにもぜひ読んでもらい、ママと共通認識を持っておくのが大事かなと思います。実際に我が家では夫にも読んでもらったことで、時には協力を得ることができました。

夫コメント
今まで読んだ育児書の中で、一番納得感のあるものでした。いろいろな情報が飛び交って混乱しがちなので、家族の共通見解を持つために世界保健機(WHO)というある種の公式ドキュメントの翻訳を読めると安心感があります。要点が分かりやすく翻訳されていて、事実と筆者の考えを混同せず、また情報に対して原典リンクを表示するという書き方も、理系の僕としては感激しましたね。これは母乳育児についての本ですが、他の情報もこのような書き方でまとめると、育児の世界はかなり幸せになるんじゃないかなあ。

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おわりに

と、育児書を紹介してきましたが、ネット上の育児体験談は今もよく読みます。Twitterで同じ月齢同士の親が集まるハッシュタグ(#2017_feb_babyなど)をのぞくのも好きです。そこで同じ悩みを持つ人がいると、私一人だけじゃなかったんだと気持ちが軽くなります。

ただ、赤ちゃんは一人一人の個性に左右されることが多く、必ずこれをすれば大丈夫という方法はありません。

当時は、正しい情報を知っておかねば! 今すぐ問題を解決しなければ! と血眼になっていた私ですが、今思うと「そういう時期だからしょうがない」と割り切って、もっと肩の力を抜けばよかったと思っています。

いろいろと調べてハラハラするよりも「今日も家族全員生きてるからオッケー!」くらいの精神で過ごすことが大事、と私は思います。それに合わせて、いくつか心の拠り所になるものがあると少し安心できますよ

夫コメント
僕が新人プログラマーだったころ、ネットでいくら検索しても解決できなかったときは、「公式ドキュメントを読め」と教わりました。まず、信頼性の高い公式ドキュメントを調べて、そこにない情報は検索する。育児でも同じく、信頼できるドキュメントを1つ見つけることが問題解決への近道だと言えるかもしれませんね。
いくつか心の拠り所になるものがあると少し安心できますよ。

著者:いまがわid:i_magawa

デザイナー脂肪・いまがわ

UIデザイナー。たまに変ジニアな夫についての4コマを描きます。趣味は3Dプリンターでクッキー型を作ること。好きなケーキはフランクフルタークランツ。

ブログ:デザイナー脂肪 Twitter:@i_magawa

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