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「推しに楽しんでもらえる手紙」を作る、ファンレター芸人のお誘い

ファンレターを「書く」だけでなく「作る」ことにもこだわるブロガー・ゆるさんが、ファンレターの作り方と道具などを紹介します。ジャニオタもドルオタも若手俳優オタも、“ファンレター芸人”になってみませんか?

ファンレターを手作りしよう

どうも、私「3年後に読み返してほくそ笑むためのブログ」というブログで、主に「3年後に読み返してほくそ笑みたいこと」を書いております。ゆると申します。

突然ですが、皆さんは「ファンレター」を書いたことがありますか?

ファンレター、それは応援している方へ向けて出すお手紙。例えば、俳優やアーティスト、アイドル、スポーツ選手など。その宛先はさまざまです。そんな中で私は、とある声優さんを応援しており、その方へ宛てたファンレターを送らせていただいております。


ウン……いや分かるよ……ファンレターがどんなものなのかはなんとなく分かるよ……そんなことよりも「ファンレター芸人」ってなんやねん……?!


そう! (そう?)何を隠そう、私が今回この記事を執筆するに当たり皆さんをお誘いしたいのが、「ファンレター芸人」の世界なのです。手紙、というと「封筒」と「便せん」のレターセットを想像されるかと思いますが、それにひと手間、ふた手間を加えるのが「ファンレター芸人」なのです。

そもそも「ファンレター芸人」って何?

百聞は一見にしかず!ということで、ファンレター芸人こと私が今までに制作してきたお手紙をここでいくつかご紹介させてください。

クリスマスカードを意識したファンレター

お手紙を送る時期がちょうどクリスマスだったこともあり、クリスマスカードを意識しました。シャカシャカ振って楽しむ「シェイカーカード」を参考に、カードを左右に振るとスノードームのようにスパンコールが舞うようになっています。便せんにも、たくさんのクリスマスアイテムを描きました!

お次はこちら!

パスポートをモチーフにしたファンレター

パスポート・旅券をモチーフに、それらをまとめるケースを作りました。パスポートの中身が便せんになっていて、まとめて中とじしてあります。応援している声優さんが演じたキャラクターが元パイロットだった、というところから発想しました。

さて、続いては〜〜〜!?

バナナのファンレター

バ ナ ナ で す 。

……というのも、キーアイテム的なものがバナナである作品にご出演されていたので、「こりゃあもうバナナを作るしかないな!」と思いバナナを作りました。

皮をむく要領でペロっとめくっていただくと、バナナの身の形をした便せんが収まっています。こんなに細長い便せんは人生で初めて作りました。

「ファンレター芸人」を始めたキッカケ

そもそも、なぜ「ファンレター芸人」を始めたのか? 最初のキッカケは、手紙を少しでも「楽しく」読んでいただきたいなあ……と思ったことでした。というのも、私はいつも応援させていただいている方から「楽しい気持ち」をたくさんいただいているので、こちらからもそのお返しができたら……と。若干おこがましさもありつつな気持ちから、ファンレターを作り続けています。

「楽しい手紙」ってなんだろう

では、手紙で楽しんでもらうためには具体的にどうしたらよいのか。「手紙でワクワクする瞬間ってどんなときだろう?」と考えるうちに、私にとってそれは「手紙の封を開ける瞬間」だと気付きました。

封筒に貼られたシールをできるだけ綺麗に剥がそうと慎重になりながら「どんなことが書かれているんだろうなあ……」と思うあの瞬間、めちゃめちゃにワクワクしませんか?

そこから「封を開けるのがさらに楽しくなるようなお手紙を作ろう!」と思い至り、私はファンレター芸人を始めるようになりました。

私のファンレター作りのいろは

「ファンレター芸人をしてみたいけどアイデアをどう出せばいいのか分からない……」
「制作に当たってどんなツールが必要なの?」

ファンレターってどうやって作るの?

……などの疑問が渦巻き、なかなかファンレター芸人への第一歩を踏み出せない画面の向こうのあなた。ええ、あなたです。……え、違う? いやいや、あなたのことですよ!

そんなあなたに向けて、突然ですが私の自己流のファンレター作りのいろはをまとめてみました。読んでいただけたら額を地面に擦りつけながら喜びますので、よろしくお願いいたします。

アイデアの出し方

私は送る方が声優さんということもあり、演じられているキャラクターを軸にアイデアを膨らませていくのですが、その際に心掛けていることが「そのキャラクターにまつわるキーワード出し」です!

例えば、先ほど紹介したパスポートモチーフのファンレターを制作した際は、キャラクターが「飛行機の元パイロット」という点から、下記のようなキーワードを出しました。

  • フライト
  • 旅行
  • 旅券
  • パスポート

何の変哲もないキーワードたちになってしまった。

ここから、「『パスポート』『旅券』『トラベルケース』的なものが作れるのでは?」と、ひとつのアイデアに。当時、私はパスポートを持っていなかったので、ひたすらGoogle画像検索で調べて作りました……(どうでもいい裏話だな)。

好きなキャラクターや作品について考えを巡らせながらアイデア出しをしていると、そのキャラや作品を見つめ直すことができてとても楽しいので、これもファンレター芸人の醍醐味だなあと思っています。

私の場合は「キャラクター」になりますが、何においても個性や特徴、そして何より「それを好きでいる人だからこそ見えること」が必ず存在すると思っているので、いろんなものに応用できるのではないでしょうか!

ファンレター芸人の「三種の神器」

ファンレター作りに当たり、何か大掛かりな道具を用意しなくては……なんてことはありません。私は基本的に「A3のカッターマット」「デザインナイフ」「ステンレス製の定規」の三種の神器を使い、ファンレター作りをしています!

  • A3のカッターマット

カッターマット

カッターマットです。カッターを使う際に紙の下に敷くアレです。A4サイズ程度のものでも問題ないのですが、私はよくA3サイズの紙を扱うので、思い切ってA3サイズのマットを購入しました。デカイ。だがしかし、便利です。あとなんかプロ感(何の?)が出てテンションが上がります。

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  • デザインナイフ

デザインナイフ

最初は普通のカッターを使っていたのですが、曲線をカットする際に不便だなあと感じてからデザインナイフに替えました。どんな線でも切ることができる。最強。基本的に紙は全部これで切っています。

  • ステンレス製の定規

ステンレス製の定規

最初、プラスチック製の定規を使って紙を切っていたら目盛りの部分がナイフの刃でガビガビになってしまい、定規なのに直線で切ることができなくなってしまったので、ナイフの刃にへこたれないステンレス製の定規を使っています。

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ほか、あると便利なオススメアイテム

三種の神器に加えて、持っておくとより芸人活動がはかどる「接着系3アイテム」がこちら!

  • 両面テープ

両面テープ

私は基本的に、紙の接着には両面テープを使用しています。テープなので、ハサミで切ればいろんな形の部分の接着に使うことができ、意外に万能。両面テープの在庫が切れると私もキレる程度には(キレんな)、両面テープに依存して生きています。

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  • ペンタイプの「のり」

ペン型のり

ペンタイプの「のり」です。両面テープでは対応できないような細かい部分の接着に最適です。スティックタイプと液体のりタイプがあり、貼り付けたい紙質や箇所で使い分けています。

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  • 厚手タイプの両面テープ

厚手タイプの両面テープ

クッションが付いている両面テープです。厚みがあるため、紙同士に奥行きを持たせることができます。ちょっと立体的に見せたいときなどは、この厚手タイプの両面テープを使って紙を接着しています。使用例はこちら。

「厚手タイプの両面テープ」使用例

髪の毛の部分を厚手の両面テープで貼り付けてます。ちょっと奥行きが出て、紙同士をくっつけてるだけなのに立体的に見えますよね!

本来の使用用途とはかけ離れた使い方をしている気がしますが、そんなことは気にしない。

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ファンレター芸人になってみよう

「考え方や使うツールについては分かったけど、イマイチ感覚が掴めないしなあ……」

ファンレター作ってみたいけど……

……と、足踏みをしている方! いらっしゃいますか!? いらっしゃいますよね!!? 3人くらいはいると思います!!!

そこで! これまで紹介した考え方やツールを用いて、実際にファンレター芸人にいそしむ様子をお伝えしたいと思います。読んでいただけると、三点倒立をして喜びます。ちなみに三点倒立はできません。

1. 「テーマ」を決める

ファンレターを作るに当たり、最初に決めるのが「テーマ」です。今回は直近でキャラクターソングCDがリリースされ、かつその曲がンモ〜〜〜メチャメチャにすき!!!(はしゃぐな)ということもあり「キャラクターソング」をテーマにしました。その他、「衣装」や「キャラクター」が当てはまることもあります。

2. 「テーマ」を落とし込み「モチーフ」を決める

次に、先の項目でもありました「キーワード出し」です! 今回はテーマが「キャラクターソング」なので、曲の雰囲気やコンセプトをもとにキーワードを出していきます。

  • オペラ座の怪人
  • バラ
  • ミュージカル
  • ステンドグラス

これだけかよ……?

曲がオペラ座の怪人をモチーフしているので、もうそれがそのままキーワードになってます(開き直り)。そこから、「オペラ座の怪人といえばバラじゃん……仮面の横には必ずバラじゃん……」ということでバラ、Google画像検索をしている最中に「ステンドグラス」が目に止まり……ということで、上記のようなキーワード出しになりました。文字だけ見ていてもなかなか発想が広がらないので、私はよくキーワードをGoogle画像検索にかけて、視覚的にアイデアの種を得ています!

上記のキーワードを踏まえ「オペラ座の怪人をイメージした絵をステンドグラスで描こう!」となり、加えて「せっかくステンドグラスなのだから、なんとかして透けさせたいなあ……」という課題も生まれました。

3. 図を制作する

テーマとモチーフが固まったところで、Illustratorを使って図を作っていきます。私はフリーハンドでは何も描けないデジタルに毒された人間なのでIllustratorを使用していますが、もちろん手書きでもオッケーです!

なにがなんだか分からないスクリーンショットになってしまったなにがなんだか分からないスクリーンショットになってしまった

左側2つが封筒の型紙、3つめが今回の肝になるステンドグラスの部分、いちばん右端が便せんです。「ステンドグラスを透けさせたい」という課題に対して、「封筒の裏側にも窓を作ることで、光を取り込めるようにできるんじゃないか……?」と思い、窓が切り抜けるような封筒の図を作りました。同じ形をした中央のアーチが窓にしたい部分。

家で印刷できる限界サイズがA4なので、うまいことパーツ分けして型紙を作っていきます。切実にA3印刷できるプリンターが欲しい。

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4. 紙と対話する

3で作った図をもとに、紙を切り貼りしていきます。これを「対話」と言います(言わない)。

デザインナイフで画用紙を切り抜く

印刷した図を切り抜いて、ステンドグラスの線の部分を作っていきます。使うのは普通の画用紙。

デザインナイフで画用紙を切り抜く

ひたすらにデザインナイフで切り抜いていきます。

ちなみに、こういった細かい作業をする際は、ドラマ「科捜研の女」で鑑定の際に流れる音楽を作業用BGMにしています。理由は、なんか鑑定してる気分になってテンションが上がるからです(お前だけでは?)。

そうして、私も京都府警科学捜査研究所の法医研究員になったつもりで切り抜いたものがコチラ!!!

達成感

達 成 感

恍惚(こうこつ)としながら、次はステンドグラスの「色」の部分を貼り付けます。当初は透明感を出すためにセロハンを使おうと思っていたのですが、物色している過程で「ローズウィンドウペーパー」というものに出会います。

ローズウィンドウとは - 日本ローズウィンドウ協会

「紙で再現したステンドグラスとは、まさに今回自分が作ろうとしていたものそのもの!」ということで、こちらのペーパーを使用してみることに。セロハンと比べて紙との接着が容易かつ、透明感がありながらも折り紙に近い扱いができました。

「ローズウィンドウペーパー」でステンドグラスを再現

裏面に貼り付け、ひっくり返すとこんな感じです。

「ローズウィンドウペーパー」でステンドグラスを再現

メチャメチャそれっぽい!!!?!? 最高!??!!! と、テンションがアゲアゲになった状態で切り貼りすること小一時間……。

「ローズウィンドウペーパー」でステンドグラスを再現生活感がエグいため背景にモザイクをかけています

達 成 感(2回目)

想像以上の出来にウハウハしながら、続いて封筒の制作に取り掛かります。こちらは、型紙を切り抜いて折って貼るだけ。

中央の窓(アーチ)を切り抜いて、そこにステンドグラスの部分を当てる。段々と完成形に近づいていくこの時間がなんともワクワクしてたまらないですね……ウフフ……。

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5. 完成

ドンッ!!!

ステンドグラス風のファンレター

こちらが完成形です!両面に窓を設けたので、封筒の形をとりつつ、ステンドグラスの透明感もそのまま。封筒の中身を入れるとこんな感じに。

ステンドグラス風のファンレター

便せんが入っているときとそうでないときで、封筒の表情が少し変わるのがちょっとしたこだわりだったりしました。

いや〜!毎度こうして完成したものを目の前にするとウッキャキャしてしまいますね(猿かよ)!

今回は「曲」をテーマにしたので、だいぶ抽象的な制作ではあったのですが、やっぱり「好き」なことを考えたり思ったりしながら何か「ものづくり」をすることは楽しいなあと改めて感じました。

手紙を読むとき「封筒から手紙を取り出す一連の作業」は誰でもやるごく当たり前の動作なのですが、だからこそ「当たり前」に何か「楽しさ」をプラスできたら面白いという思いで、普段からファンレター作りに臨んでいます。

私が「ファンレター芸人」を続ける理由

ぶっちゃけた話、ファンレター作りには時間もかかれば、手間もかかります。では、どうしてそこまでしてファンレターを作り続けるのか。

その答えはとても単純明快で、作っていて「楽しい」からです!と、同時にそれは私がファンレター芸人をする上で最も大切にしていることでもあります。相手に楽しんでもらいたいと思ってやっていることなのに、当の自分は苦しみながら作るって本末転倒ですよね。自論として「楽しんでいる人だからこそ本当の楽しさを相手に伝えることができる」と考えているので、それがそのままファンレター作りにおけるポリシーにもなっています。

こうやってファンレターを自作しているから何か特別とか、そんなことは一切なくて、形はどうであれお手紙でいちばん大切なのはやはりそこに認める「言葉」です。その「言葉」を、こうして自らの手で彩るファンレター作りがハチャメチャに楽しいよ!!! だから、ジャニーズはじめ男性アイドルファンも、舞台好きな若手俳優ファンも、女性アイドルファンも、皆さんもやろうよ!!!!! というお誘いでした。

では、そろそろ推しの生配信が始まるのでこのへんでお別れです。では、あばよ!!!!!!!!!!

著者:ゆるid:arayurun

しがない声優オタク。好きなエヴァンゲリオンは初号機、嫌いな食べ物は人参、世界でいちばん好きな声は推しの声。どうぞよろしくお願いいたします。

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