それどこ

日本の防寒具「どてら」でパタゴニアの寒さに挑む

日本が誇る防寒具「どてら」は、世界屈指の大自然が広がるパタゴニアの寒さに勝てるのか? 実際に現地で調査してきました。


「パタゴニア」というものがある。有名なアウトドアメーカーで、ジャケットやベストなどアウトドアに適したウェアを出している。ネットで「パタゴニア」と検索しても、最初に出てくるのは、この「パタゴニア」だ。

そもそもパタゴニアとはチリとアルゼンチンの南端地域の総称。自然豊かで南極まであと少しという寒い場所だ。そんなパタゴニアに日本の防寒具「どてら」で行ったらどうだろうか。パタゴニアにどてらは勝てるのだろうか。

どてらはあったかい

「どてら」というものがある。古くから日本で着られている綿の入った防寒具だ。その暖かさは毎年冬になると実感する。どてらは暖かいのだ。


これが「どてら」です!


この記事を書いているどてらを愛用する地主です

ただ、家でどてらを着てはいるけれど、外では着ない。どてらを外で着ている人も見かけたことはない。外では「パタゴニア」のウェアを着ている。しかも、「パタゴニア」のダウンのウェアだ。暖かいのだ。「パタゴニア」に全幅の信頼を寄せている。


外では「パタゴニア」の、


ウェアを着ています!

ただ私は日本を信じたい。どてらに包まれて32年、私はどてらを信じたいのだ。「パタゴニア」に勝ちたいのだ。日本の伝統的な防寒着はパタゴニアに勝てるはずなのだ。そこで私はどてらを着て、パタゴニアに挑むことにした。


ということで、


どてらを着て、


いろいろ乗り継いで、


パタゴニア(チリ)に来ました!

パタゴニアは真冬

どてらを着て、チリのパタゴニアにある街「プエルトナタレス」にやってきた。写真数枚でこの街に着いているけれど、本当は日本からは3日ほどかかっている。飛行機に3回、バスに1回乗って、やっとたどり着く街だ。


気温は2度!

私が訪れたのは日本が真夏というタイミングだった。パタゴニアでは四季が逆になるので真冬だ。朝10時ごろに日が昇り、気温は2度。冷たい風も吹いている。1時間もあれば歩き回れるような小さな街では、誰もが暖かそうな格好をしていた。


私はどてらだけれどね!

街では、どてらで全く問題なく過ごせる。しかし、私は街を離れ、厳しいパタゴニアの自然にどてらで挑むのだ。


もっと寒くて風も強い過酷な環境に行くのだ! どてらで!

パイネ国立公園で大自然に挑む

プエルトナタレスからバスで3時間の場所にある「パイネ国立公園」にどてらで向かう。氷河、森林、湖がある自然豊かな国立公園だ。雪山も手を伸ばせば届きそうなほど近い。つまり過酷な環境と言える。


街中よりも寒い! 1度!

気温は1度と街中より寒く、さらに、飛べるんじゃないか、と思うような風の強い場所もある。

周りを見ると、この地域に住む「グアナコ」が群れて歩いている。暖かそうな毛皮だ。それでもグアナコは寒そうな顔をしている。寒いのだ、ここは。


グアナコの群れ!

この地域に住んでいた先住民族はこのグアナコの毛皮を羽織っていたそうだ。だって、寒いんだもん、ここ。

毛皮は必要だ。そんなグアナコをどてらの私が撮影する。どてらはグアナコの毛皮以上なのかもしれない。全然問題ないのだ。


グアナコをどてらで撮影!

私以外の人々はみな最新の暖かそうな服を着ている。当たり前だ。現地ガイドさんに「パイネ国立公園」に来るためのバスをお願いをした際に、「この格好で行くんですけど大丈夫ですか?」とたずねたら、「死ぬ」と言われた。そういう環境の場所なのだ。


でも、来ちゃいました!

私も疑っていたけれど、この環境でも、防寒具として全然機能している。

他の人々を見ていると、誰一人として「パタゴニア」のウェアを着ていなかった。「THE NORTH FACE」や「Columbia」が人気のようだ。せっかくのパタゴニアなのに。

もちろんどてらは私一人。外国の方はどてらの実力を知らないのだろう。


特にTHE NORTH FACEが人気

風が強いけれど、前がチャックなどで締めることのできないどてらは少し不利なことは認めよう。

ただ右手の袖に左手を入れ、左手の袖に右手を入れる、腕を組むような格好をすると風を避けることができて暖かい。


このポーズでだいたい解決する!

このポーズで十分戦えるのだけれど、どうしても守れない場所もある。首だ。首が無防備で寒い。確かにこれでは「死ぬ」と言われても仕方がない。認めざるを得ない。

しかし、1つアイテムを足すだけで暖かくなる。

これで完璧と言える。どてらで全然問題ないのだ。そういう結論ということになる。

パタゴニアにどてらが勝ったと言っても過言ではないだろう。動きにくくもないし、今後はアウトドア商品のお店にどてらが並んでいてもいいかもしれない。5,000円くらいなのでコスパもよい。


雄大な自然の中でこそ、


日本のどてらは、


輝き出すのです!

過酷な環境にある真冬のパタゴニア「パイネ国立公園」での、どてら一本勝負はどてらの勝利となった。

この冬はどてらが流行るかもしれない。どてら女子が現れるかもしれない。そんな女子のどてらを脱がせたい。そして、私が温めてあげたい。

パタゴニアで「パタゴニア」を買いたい

せっかくのパタゴニアなので、純粋にパタゴニアを買いたい。

街へ戻り、「パタゴニア」を買うため散策していると、いくつかのアウトドアショップを見つけることができた。もちろんどてらは売っていなかった。

そして、「パタゴニア」も売ってはいない。パタゴニアに「パタゴニア」は売っていないのだ。違う「パタゴニア」はあったけれど。


「パタゴニア」はないけど


違う「パタゴニア」(チレ)のウェアはあった!


他のお店でも暖かそうなウェアを売っている。しかしパタゴニアに「パタゴニア」はないという驚くべき結果となった。

どてら、あったかい

パタゴニアにはどてらで十分に通用した。どてらは立派なアウトドアウェアなのではないだろうか。5,000円くらいのどてらで高くもないし、コスパはめちゃくちゃいい。雨が降ると不利だけど、暖かさは間違いない。


当たり前だけど脱ぐと寒い!

著者:地主恵亮

地主恵亮

1985年福岡生まれ。基本的には運だけで生きているが取材日はだいたい雨になる。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女」(鉄人社)、「昔のグルメガイドで東京おのぼり観光」(アスペクト)がある。

Twitter:https://twitter.com/hitorimono
Facebookページ:https://www.facebook.com/jinushikeisuke

社会的責任[CSR]