県外の人には「場所がわからない」「鳥取と区別がつかない」と言われ、ついには自ら「47番目に有名な県」などと自虐に走ったりしつつも、最近ではその存在感の薄さを逆手にとってにわかに注目を集めているアノ県……。
そう、今回リサーチするのはズバリ島根県です。楽天市場のお買い物データや、県のイメージアンケートなどをもとに徹底調査。島根の知られざる魅力を深掘りします!
(※この記事は「楽天ご当地総研」の2015年3月の記事を一部編集して転載したものです)
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まずは自他ともに認める島根県のメジャーなものをリサーチ。読めばきっと「なるほど!」と納得する王道たちです。
「島根県と聞いて思い浮かべるものは何ですか?」というアンケートで、島根に行ったことがある人、行ったことがない人、そして島根に住む人々、すべての調査対象でトップに選ばれたのが「神話の地・神秘的」というイメージ。
これはもちろん「出雲大社」を指してのこと。旧暦の10月には日本中の神々がこの地に集まることで知られ、最近ではパワースポット、縁結びの聖地としても大人気。県民にとっても、出雲大社はもっとも誇らしい島根のシンボルなのです。
ちなみに周囲の店でやたらと見かける「出雲そば」は、日本三大そばのひとつ。そばの実を甘皮ごと挽いた挽きぐるみで、黒っぽい色をしているのが特徴。行く前と行った後では、認知度が飛躍的に上がる、ご当地に行けば必ず出会う名物です。
出雲大社の名物グルメ
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日本で7番目というビミョーな大きさを誇る宍道湖は、国内有数のしじみの産地。2010年まで20年連続で漁獲量日本一を記録し、いったんは首位の座を明け渡したものの、トップ返り咲きは目前!
存在そのものは地味だけど、ちゃんといい味出してくれる、まるで控えめな県民性を象徴するかのような、定番の島根名物です。
楽天市場の購買データでも、宍道湖ブランドのしじみはなかなかの売れ行き。大粒で肉厚で、しっかり食べごたえがあるのが自慢です。
信頼の宍道湖ブランド
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最近の島根のホットワードといえば「錦織圭」。彼が発した「ノドグロ食べたい」のひと言は驚くほどの経済効果を発揮し、一時はアンテナショップでも品切れになったほど。今回のアンケート調査でも認知度でまさかの“しじみ超え”を果たしました。
名前の由来は口の中が黒いことからで、正式にはアカムツ。特に県西部・浜田市では、アジ・カレイとともに「どんちっち三魚」としてブランド化されています(※どんちっちとは、浜田市の郷土芸能・石見神楽のお囃子の音を表す幼児言葉)。
島根では他にも、松葉ガニやあんこう、トビウオのすり身の加工品「あご野焼き」など、海産物が大充実!
海の幸売れ筋セレクション
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他県民にはあまり知られていないけど、県民がオススメしたいものをリサーチ。みなさんはいくつ知っていますか?
島根の県庁所在地・松江は銘菓の宝庫。茶人としても知られた松江藩主・松平治郷の影響により、江戸時代から茶の湯文化が盛んで、お茶とともに和菓子が愛されてきました。
良質のもち米を使った求肥のお菓子「若草」のほか、日本三大落雁のひとつ「山川」、和三盆でできた「姫小袖」などが有名。
茶せんや茶器がある家庭も多く、コーヒーを飲む感覚でお茶を楽しむ人も。松江出身の人には日本茶と和菓子の話題をふると、一気に場が盛り上がるという説もあるほど!?
?伝統の松江銘菓
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島根はポーラが主催する「ポーラ アベックス ニッポン美肌県グランプリ」で3年連続1位に選ばれた、知る人ぞ知る「美肌県」。その理由は、日照時間が短く湿度が高いといった気候風土に加え、美肌に効く良質な温泉がたくさんあるからだと考えられています。
特に日本最古の湯の一つとして名高い「玉造温泉」は、アンケートでも「行ったことはないが行ってみたい場所」という項目で、出雲大社を抜いてトップだったほど県外の人にとっても気になる存在。温泉成分を研究して作られたオリジナルコスメ「姫ラボ」もあります。
?姫ラボ売れ筋TOP3
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行ったことがある人でも30%以下、行ったことがない人に至っては全体の5%の人にしか知られていないのが奥出雲の「仁多米」(にたまい)。とはいえ、お米業界では名実ともにトップクラスのブランドで、「東の魚沼、西の仁多米」と称されるほど。
美味しさの秘訣は、棚田がある山間の激しい寒暖差と昔ながらの製法。楽天市場でも安定のヒット商品です。
産地直送の極上米
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相撲、日本酒、缶コーヒー。実はこれらはみんな島根発祥(※日本酒は諸説あり)。ほかにも、ぜんざいの発祥として知られる「出雲ぜんざい」や、全国でもっとも早く養殖に成功した「隠岐のいわがき」など、ニッポンの“お初自慢”がたくさん!
ちなみに日本酒の酒蔵は、現在県内に31蔵あり、代表銘柄の「李白」や稀少酒の「王祿」などが人気。
島根発祥グルメ厳選3品
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この機会にぜひともアピールしたい、島根をまるごと味わえるさらなるグルメな品々はコチラです。
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最後は楽天市場における島根のお買い物データから、知られざる県民性を掘り起こし!
※( )では県民の心の声を表してみました
1家に1台は当たり前! クルマ大好き県民
1世帯当たりの自動車保有数で全国1位になったことがある島根。購買データでも、全国で2番目にカー用品を買っていることが判明(クルマがないと移動に困るんです)
実は向上心のカタマリ。島根県民は勉強家
博物館の数や講座の数など、島根の学びの分野は国内でも高ランク。本や雑誌の注文数も全国ナンバー2(本屋が少ないからとは言わないで)
目指せ、錦織圭! スポーツにも熱心です
体育館の数が日本で2番目に多いことからも読み取れる島根県民のスポーツ愛。スポーツ用品への支出は全国で5番目(もうすぐ錦織2世を送り込みます)
ホンネは日本酒よりビール♪
調査報告2でも紹介したように、日本酒は島根の自慢。ただし、注文数では日本酒が全国8位なのに対し、ビール・洋酒が全国4位と上回る結果に(さ、酒なら何でも……)
島根が全国区になれない理由はコレ!?
島根県産の商品をよく購入している県ベスト3は、地元をのぞくと1位:岡山、2位:広島、3位:山口と、みなさんご近所ばかり。なかなか他エリアの方々に買ってもらえないのが、島根がメジャーになれない理由のひとつかも(岡山さん、ありがとう!)
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とかく「地味」だの「存在感が薄い」だの言われていても、フタを開けてみればお国自慢のオンパレード。つまり、島根はあまり知られていないだけで、名産品も名所も、そして人間力も、底力はハンパないというわけです。
知ったからには気になる商品を片っ端からチェック!これを機に島根フリークになってみてはいかがでしょう?
※本コンテンツは、楽天リサーチ株式会社にて実施した「島根県に関する調査」(2015年1月30日~2月2日実施、サンプル回収数2995)および楽天市場における購買実績データをもとに独自に分析・作成したものです。