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【体験】3歳の息子に着けたアクションカメラの動画を見て「子供の目線」を教えてもらった

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いつもお世話になっております。赤祖父と申します。

「それどこ大賞」で優秀賞をいただいたことをきっかけに寄稿させていただくことになりました。よろしくお願いいたします。

akasofa.hatenablog.com

アクションカメラを子供に着けてもらう

上記の記事でも触れた「子供の目線」を大人としてもっと見てみたい、という話になり、息子(3歳になりました)には今回、こんなものに挑戦してもらうことに。

GoPro1

アクションカメラの定番、GoProシリーズの最新世代コンパクト型モデル「GoPro HERO5 Session」。これを装着してもらって、子供の目線を大人が体感してみようという検証である。

また本体に加えて、子供が胸にGoProを装着するための純正オプション「ジュニアチェストマウント」を購入。厳密に目線の高さならヘルメットかヘッドバンドのような装着になるのだろうが、ただでさえ頭が重い子供にそれは酷だろうと考え色々探した結果、他社のアクションカメラ用では無かった子供用のチェストマウントオプションがあったのでこれが決め手に。

動画1

着けてもらっての動画を見てみたけど、こういう感じの映像が撮れました。気になる詳細は後ほど!

GoPro HERO5 Sessionとジュニアチェストマウント詳細


GoPro HERO5 Sessionのサイズ感はとてもコンパクト。バッテリ交換ができない代わりに上位モデルのGoPro HERO5 Blackなどよりも収まりの良いキューブ形状になっている。子供に着けてもらうのであればこちらのほうが小さく軽いので良いと思う。

GoPro HERO5 Session付属品

GoPro HERO5 Sessionは標準で防水ということもあり、付属品はこれだけ。microSDカードも別売りになるので忘れずに買っておこう。それから操作は単体でもある程度できるが、スマホアプリとの連携が便利なので公式アプリを一通りダウンロードしておきたい。

アプリ

GoProアプリとの連携に息子も興味津々。


ジュニアチェストにGoProをセットするとこんな感じになる。お笑い芸人がヘルメットにアクションカメラを着けているシーンをよく見るが、あれと違ってサイバーチックでむしろカッコイイ気がする。なおジュニアチェストは3歳未満は装着してはダメと書いてあるので注意したい。

ジュニアチェストマウント装着

装着状態はこんな感じ。ジュニアチェストは子供向けの大きさなので当然だが3歳児でも違和感ない。逆に言えば大人向けを子供用に使うのはおそらくかなり難しそうだ。あと、息子がそもそもこういうものを着けること自体嫌がる可能性も考えていたが、想像と違って楽しそうに着けてくれた。キミが嫌がったら企画倒れだったのだけど、さすが、空気の読める子だぜ……!

ジュニアチェストマウント装着2

いつも背負っているリュックに加えての装着だがほとんど違和感は無いようで、たまに気になるものに向けてシャッターを切るつもりで録画再生・停止ボタンを押していた。もし前に転ぶと危ないので、手はしっかりつないでおきたい。

アクションカメラで子供目線を体験する

本当はこういうカメラを検証するなら公園などに行くべきかもしれないのだが、より普段の自分目線と子供目線との比較をしたければ普段通りのことをするのが一番良い。というわけでまずは買い物へ。

一昨年から、周りのお客さんの迷惑にならない範囲での店内撮影が可能になったヨドバシカメラに行ってみる。

動画2

息子の好きな鉄道のおもちゃコーナーの眺め。一般的に、床上70cm〜150cmくらい(諸説あります)を商品陳列のゴールデンゾーンなどと言うそうで、要は客の目に留まりやすいのでここに売れ筋を置きましょうというのがセオリーらしい。そういう意味では、子供向け商品のゴールデンゾーンはもっと下ということになるが、その割に再下段あたりはオプション品やパーツもあってゴールデン感が無いような……。それとも親がお金を出すから子供の目線より親の目線優先でも良いのだろうか……?

動画3

と思ったらめざとく上の方の棚にあるおもちゃを見つけていた。取るように指示され、取ってあげる。

動画4

最近ハマっている飛行機のおもちゃ。ブルーインパルスとJALの旅客機があった。ANAのものは既に持っていて、同じメーカーのシリーズだった。「どっちがほしい?」と聞くと息子はJALを選択。

動画5

「買ってあげるよ」と渡すとそのまま「あっちだ!」とレジのほうにダッシュ。なんでレジの場所わかってるのよ。

dush

レジに向かうスピード感はこんな感じ。速い!

動画6

レジに到着。しかし別に何度もこの店に来ているわけでもないのに、こういう「ここでお金を払うんだな」の雰囲気とかは(我々大人も初めての店でそうするように)なんとなくの感覚を掴んでいるのだろうか。なんでわかるのかよくわからない。

動画7

目的のおもちゃを買ったあと、新宿の道を歩く。

動画8

新宿の交差点待ち。ただでさえ人が多いのに、子供の目線だと恐怖すら感じる。自分は田舎育ちだったので子供の頃に人混みに揉まれるような経験などほとんど無かったのだが、都会に育つ子供たちは常にこんな状況下を日々生き抜いているのだと思うと本当にかなわないなあと思う。電車で通学する私立通いの小学生などはこれよりもっと凄い状況も日々体験しているのだなあ……。

動画9

交差点を渡る。向こう側から来る人に十分気をつけたいところだが、これは自分だったら普通に怖い。横断歩道も長く感じるし、自分の身長の1.5倍、体重5倍以上の生物がガンガン行き違う中にいるというのは、もうそれだけで危険きわまりない気がする。自分に置き換えて想像したら、たとえば力士たちの本気の稽古をしているところの中に入ってしまったようなものではないか。怖い。

動画10

向こうから歩いてきた人が持った大きめの荷物が息子の体をかすめていた。大きめの荷物だと荷物側が死角になって小さな子供に真正面からぶつかってしまう距離感がわかりにくいかもしれない。

自分の中にもその観点は無かったので、以後気をつけたいと感じた。さすがに今回歩いた範囲では歩きタバコをする人はいなかったが、ひと昔前まではタバコを持って歩いている大人が少なからずいたということをこの目線の映像を見た上で想像すると、怖すぎる。

“子供目線”を体感して

●とにかく人の多い街歩きは怖い

第一に感じたことだが、自分よりデカい人たちがビュンビュン自分の周りを行き交うのは、単純に怖い。田舎育ちだから気付かなかったが都会の子供の環境は過酷である。凄い。そして子育てしていても子供目線の過酷さ全てに気付けてあげられていない自分に反省。

●スケールが相対的に大きい

横断歩道も相対的に長く感じるし、歩幅と比較したら大人で想定している道のりの数倍の長さに感じるのだよなあ、と今更ながらに再認識した。息子の場合は抱っこをよく要求してくるのだがそれもそう考えたら仕方の無いことだ。

●だから、大人として子供に配慮してあげたい

たとえば、大人向けに作られた一段一段が高い階段を一生懸命に上り下りしているところは、大人の足の速さからしたら邪魔かもしれないけどゆっくり待ってあげるとか、大きい荷物などを持っているときは子供にぶつけてしまわないよう配慮するとか。また雨の日だと傘をサムライの刀のように持っていると後方にいる子供の顔に突き刺してしまうリスクもある(これはエスカレーターで本当にやられかけたこともある)

動画10
イメージ図

歩きタバコだけでなくこうしたことで子供に危害を加えてしまう可能性は大人の誰しもが持っている、ということを改めて意識したいと感じた。

GoPro HERO5 Sessionの使用感

息子に着けてみた実際の使用感で、気づいた点を挙げておきたいので参考になれば幸いである。ちなみにアクションカメラ使用経験としてはソニーのアクションカムの旧機種を持っており、それとの比較の観点も含まれるが、全体的には非常に満足度が高い。

●音声コントロールは想像以上に優秀

音声コントロールをONにしておくと、「ゴープロ、録画!」などと言うと認識してその動きをするのは凄い。今回は使わなかったが、手を離せないシーンなどには重宝するかもしれない。

●バッテリーは2時間持たない

使い方にもよるだろうが、実際に今回の検証では2時間も持たずにバッテリーが切れた。ソニーの旧機種でもこのくらいだったしバッテリーの持ちとしては標準的なのだろうが、Sessionシリーズの場合は充電済みバッテリーとの交換もできないので詰む。よって、使うシーンや使い方は必然的に制限されることは注意だ。

●本体は熱くなるが、止まることは無かった

冬ということもあるかもしれないが、ソニーの旧機種ではずっと録画していると熱のせいで止まることがあったが、Sessionの場合は今回の検証の範囲では熱で停止してしまうことは無かった。ただ息子が触って「あついねー」と言うくらいホカホカにはなっていたので、状況によっては停止する可能性も高そうだ。

●身につけてこそアクションカメラの真価

どこかに設置して定点観測用としても使えるが、もっと色々なことができるという可能性は感じた。今回はただの街歩きと買い物だけだったが、遊びの目線も是非試してみたいと感じた。また実は息子の出産に立ち会った際はソニーの旧機種アクションカメラを腕に着けて臨んだ。大きいカメラを構えて立ち会うのも変だし、レンズを通さず肉眼で見るべし、記録はサブ、と思っていたのでこの選択は正解だと感じており、こういうカメラを構えにくいときこそアクションカメラを活用したいと再認識した。活用のアイディアもまだまだ出尽くしていないとも感じる。GoPro HERO5 Sessionはタフな本体の造りなので安心して遊べると思う。


最後に、実際の動画を貼っておきたい。(約5分)

こちらで少しでも“子供目線”を体感いただけたら嬉しく思う。親としても、子供の目線に立った配慮がまだ足りなかったなと感じる点も多々ありちょっと申し訳なかったなと思ったりもした。ちなみに息子は、胸にカメラを着けただけでいつもと違ってスンナリ欲しいおもちゃを買ってもらえたので、わけもわからずホクホクの様子であった。

※ブレが大きいので映像酔いにご注意ください
※YouTubeの自動顔ぼかし編集機能を使っているため、不必要な部分もぼかされている場合がありますがカメラの問題ではありません

著者:赤祖父(id:akasofa)

赤祖父

1980年群馬県生まれ東京在住。
三流情報サイト「ハイエナズクラブ」編集などをはじめ
私生活のほぼ全てをネットに捧げているサラリーマン。
好きな食べ物はコロッケそば。
ブログ:光景ワレズANNEX
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