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それどこ

ハリネズミを飼うときに必要なアイテムって? ハリネズミと暮らした約1年を、出会いから振り返る

ハリネズミを飼うなら、必要なグッズは?値段はどれくらい?寿命は?なつくの?ハリネズミと暮らして約1年のnammさんが、ハリネズミの魅力や飼い方、あると便利なアイテムなどを紹介します。

はじめまして。ハリネズミのハリボウ(オス1歳半)と暮らして1年ちょっとの主婦、nammと申します。

以前より読ませていただいていた「それどこ」寄稿のお話をいただき「うわぁえええ!!!!???」状態ですが、調子に乗らないのが私の唯一の取り柄です。淡々と進めていきたいと思います。

今回は「なぜ私がハリネズミを飼ったのか?」ということや「実際に飼ってみてどうだったのか?」をまとめてみました。

なぜハリネズミだったのか?

実は、私も最初からハリネズミにとくべつ興味があった訳ではありません……。

2年半ほど前に結婚して実家を出たのですが、夫の帰りは遅く、それまで一人暮らしもしたことがなかった私は寂しさのドン底でした。

「ペットを飼いたい……」と思い始めましたが、夫は動物が苦手。そこで、夫でも受け入れやすい動物を検討し始めました。

  • ……飼いたいのはやまやまだが、お世話が大変(実家で体験済み)。

  • ……こちらも動物が苦手な夫にはハードルが高い。

  • ……鳥なら昔飼っていたウズラがいいが、彼らは豪快に砂浴びをする。室内では……飼えそうにない!!

そこで浮上してきたのがハリネズミ。近年じわじわと人気が上がり、グッズなども目にするようになったせいか、いつのまにか私の中でハリネズミが有力候補になっていました。

実は飼いやすいハリネズミ

最終的にハリネズミを選んだ理由は、夫から出された条件をクリアする「実は飼いやすい動物だった」ということでした。その条件とは。

  • 私だけでお世話ができること

ハリネズミは、長時間遊んであげたり、外に散歩に行ったりする必要がありません。むしろ、非常にデリケートな動物なので、コミュニケーションの時間は活動が活発になる夜に、短く行うくらいでいいとのこと。うちのハリボウも、「ほっといてくれ!!」とでも言いたげな態度。……それはそれでフクザツですが……!

  • 臭くないこと

動物は多かれ少なかれ、におうもの。「においがマシ」な動物を調べて、行き着いたのがハリネズミでした。

確かに、飼ってみるとハリネズミ本体はにおいませんでした。ただ意外というか当然というか、やっぱりにおわないといえば嘘になります。主におしっこやウン〇が原因でしょう。大丈夫です。愛情がカバーしてくれて、そのうち匂いさえ可愛く思えてきます。

うちの場合は、夫が使わない部屋で飼育しています。いつもリビングで一緒に過ごすよりは心の距離が縮まりにくい気はしますが……。部屋に放したときの安全管理はしやすいです。

  • 飼育にかかる費用はお小遣いの範囲で

初期投資以外にかかる費用は、フード代と床材代ぐらいでしょうか。ハリネズミが食べる量なんて犬と比べれば、たかが知れています。冷暖房費や病院費用などは予測が難しいけど、それはどの動物を飼うときも同じく必要な経費!

……と、お金の面ではちょっとまだ不明なところもあったものの、けっこういい感じで条件を満たしていたハリネズミ。

うまくやればですが、一泊二日ぐらいはお留守番してもらうことも可能です!


そんなこんなで私はすぐさま、ハリネズミをお迎えする活動、名付けて「ハリ活」を始めました。

ハリネズミの習性や飼い方などの情報収集。ネットでハリネズミの動画を見てイメトレ。ペットショップに行ってひたすらハリネズミを見つめる。そんな日々をしばらく送りました。それと並行して、最難関である夫の説得。毎日……。

そんな努力の甲斐あって、ついにハリネズミ(ハリボウ♂)をお迎えできることに……!

ハリネズミをお迎えする前に

さぁ、ハリネズミを飼うぞ! そんな私が、まずしたことは何だと思いますか?

ペットショップに直行し、気になっていたハリネズミ(のちのハリボウ)をお迎えに行くです。
(注:これは悪い例で、本来ならば、準備を万全に整えてからお迎えする必要があります。くれぐれも、みなさんマネしないでください)

お家の近くにハリネズミを診察してくれる動物病院や、ハリネズミが預けられるペットホテルがあるかどうかを必ず調べておきましょう。また、ハリネズミがすぐ生活できるよう、環境を整えておきましょう。

時は流れ、ハリボウと暮らし始めて、はや1年ちょっと。いろいろと試行錯誤しましたが、個人的に「これがあればOK!」と思ったものをご紹介したいと思います!


(1)ケージ&室温計&ペットヒーター

ハリネズミの飼い主さんの間では、中が見やすい「アクリルケージ」が人気のようですが、けっこう高価です。そこで、私が選んだのはこちら。

SANKOというメーカーの「シャトルマルチ70」です。お値段が6,000円代とお手ごろでした。

いたって普通のケージではありますが、お手入れは除菌ウェットティッシュで拭くだけなので簡単。病院やペットホテルにも、そのまま連れて行けます。意外に運動量が多く、夜間に活発に動くハリネズミには、これ以上小さなものだと手狭のようです。最初、仮で小さなプラケース(カラーボックスでの収納に使うような)に入れていましたが、その日のうちに脱走したのでおすすめできません。

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また、ハリネズミに適した環境を作るため、ケージには湿温計を設置しておきましょう! 一説では、温度は25度〜27度、湿度は40%〜70%が、理想とされているようです。日本は気候の変化が激しいので、ペットヒーターやケージに掛ける毛布、エアコンなどで温度や湿度を調整してあげましょう。ペットヒーターは、みどり商会の「暖突(Mサイズ)」にお世話になっています♪

熱いと熱中症になるのは人間も他の生き物も同じですが、ハリネズミは一定の温度(諸説あります)を下回ると、冬眠してしまいます。夏の気温の高さも、冬眠も、ハリネズミの体に大きな負担をかけるので要注意!

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このケージは、夏は通気性がよく、冬はペットヒーターが設置しやすいのもうれしいポイントです。

ちなみに、ハリネズミはモグラに近いらしく、狭いところにもぐるのが大好き。ケージの中に小さな小屋や太めの筒などを用意してあげると、安心してくつろいでくれそうです。

私もダンボールとマスキングテープで三角屋根のおうちを手作りしました。ハリネズミは針葉樹アレルギーがあるそうなので、巣箱の素材には注意しましょう。

(2)床材(敷材)

ハリネズミに快適に過ごしてもらうため、ケージの床に木材チップや小動物用のトイレ砂(おから製)を敷きます。しかし私は、最終的にコスト0円の新聞紙に落ち着きました。

まずは、針葉樹アレルギーを持つらしいハリネズミにも安心な、広葉樹チップを試してみました。見た目の汚れは目立ちにくいというメリットがあったものの、雑菌は繁殖しやすいそうで、毎日変えるのはちょっと大変……。

次に試したペットシーツは、取り替えやすく肌触りもよかったのですが、ハリボウが引っかいて中身の吸水ポリマーを出してしまうので断念。

途方にくれていた私に実家の母が提案してきたのが「新聞紙」でした。意外に優秀でそれ以降ずっと使っています……。ハリボウも気に入ったのか毎日もぐって過ごしています。コストはもちろんゼロ円!

(ハリネズミ飼いさんの間ではコーンリターという床材が人気のようです。ちょっとお高いですが……)


(3)ホイール(回し車)

ケージ内のスペースだけではどうしても運動不足になってしまうので、ホイール(回し車)を設置します。こちらもハリネズミには必須のアイテム。私が選んだのはSANKOの「メタルサイレント32」です。

夜行性の彼らは、日中のモソモソ感とは打って変わって、真夜中は“別ハリ“になります。ハリボウも、ものっそい走ってます。それはもう、ゴーっと。

しかし、飼い主が「おっ!! はりぼっちゃん、今日も走ってるね!」なんて覗きこもうものなら、超速で寝床へ逃げ帰ってしまいます。そういう奥ゆかしさを持ったところが、ハリネズミの魅力と言えるでしょう(うちのハリボウだけかもしれません)。

ちなみに、ハリネズミは運動するとお腹が活発になるのか、回し車で走りながらウン◯やおしっこをすることが多いです(なんて器用な……!)。最初は小型犬用のペットシーツを取り付けていましたが、こちらも床材同様、ハリボウが引っかいて中身を出してしまうので断念。今はそのままにして、毎日ウエットティッシュで拭いています。

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(4)エサ&水入れ

エサや水を入れる容器は、ハリネズミがひっくり返さないよう、重みがあるものがよさそうです。私は、百円ショップで購入したココット皿を使っています。適度な大きさとずっしり感がハリネズミにぴったり。お手入れは除菌ハンドソープで毎朝キュッキュッと洗うだけ。水入れに関しては、ケージに引っ掛けられる、ボトルタイプのものを使う方も多いようです。


(5)フード

実は、ハリネズミはグルメ(偏食)なのです。

一応「これさえ食べればOK」というような専用フードが何種類もあるのですが、その子その子に好みがあるため、どれを食べてくれるのかは与えてみないとわかりません。

昨日まで食べていたものでも、飽きてしまうと突然食べなくなることも。そういうときは、また他のフードを試してみましょう。

1年ちょっとお世話をしていても、フードについてはイマイチ好みがわかりません。

私が最終的に落ち着いたのは、お試し用に少量ずつパッケージされているフード。数種類を購入し、ミックスしてビンに入れています。これで馴染みの味かつ、変化もつけられて飽きを防げる……はず!

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あわせて、ハリボウは少食傾向なので、夜だけ栄養価の高いササミを茹でて与えています。これは好きなのか、いまのところ毎日ぺろっと食べてくれています。

野菜も食べるので、調べていろいろ試してみることをおすすめします。好みは「ハリそれぞれ」です。ただし、ハリネズミの種類によっては、相性が悪い食べ物もあるようです。


(6)虫

……と、ここまでは「ハリネズミは意外と手間がかからない生き物」だということをお伝えしてきましたが……。すいません。ここでグッと難易度が上がります。今まで黙っていてごめんなさい。

ハリネズミは虫が好きです。

実は私は、虫が大の苦手です。1mmサイズでも無理なタイプでした……。

しかし、ハリボウが喜んでくれるなら!! と、「まだイケる方」な足の生えてないヤツ=ミルワームを与え始めたのです。

ミルワームは、ペットショップやホームセンターなどで300円前後で売っています。容器はこんな感じ。店頭になくても店員さんを呼び止めて、「ミルワーム1パック」と言ってみましょう。

小さめのミミズのような姿で、動きもそこまで素早くないので、虫嫌いでもまだ与えやすいです。しかし放っておくとサナギになり、成虫になります。この成虫の形態がなかなかヘビーなので、私はサナギを見付けたら、真っ先にハリボウに食べてもらうことにしています。

(ちなみに、ミルワームのほかに、コオロギやピンクマウスなども食べますが許容値を超えているため私は手を出せません)

最初は1人身悶えていましたが、不思議なことに慣れてくるもの。いつしか、夜な夜な大きな個体を求め、オガクズの中をかき回すのが日課に。

大丈夫です。もちろん虫を与えないで飼育することもできます。与えすぎてもよくないし、あくまでおやつ的な役割。しかし、ハリネズミは偏食で栄養が不足しがちなので、補助食として虫はありがたい存在です。また、仲良くなるためにも、挑戦してみるといいかもしれません。


(7)手袋 ※懐かないハリネズミには必需品

最後に、最も重要なお話をしなければなりません。

みなさんご存じのとおり、ハリネズミには“ハリ”が生えています。ハリネズミ最大の特徴、というか難関です。このハリが、見掛け倒しではなく、本当に痛いんですよ。

ハリネズミはとても臆病な動物で、ちょっとしたこと(鼻をすする音など)でも「しゅっ!」と防御体制に入ります。

こういう仕組みです。

更に、しつこく触れ合おうとすると「ふしゅしゅしゅ!!」と、湯気でも立ちそうな音を立てて威嚇します。


しかし、お世話する上で持たないわけにはいかない。そういうとき役立つのが革製の手袋です。ホームセンターで500円程度で売っています。ハリが貫通する軍手ではまったく意味なしです。

頑張れば、素手で持つこともできます。

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ハリはたしかに大変です。しかし、考えてみてください。

威嚇だけですよ? 敵に攻撃を仕掛けるのではなく、防御一択。臆病すぎるがゆえ、背中にびっしりと針を生やしてしまうなんて……。可愛いもんですよね。

そしてそのハリは時折、仲間や自分でさえ傷つけてしまう諸刃の剣。なんといじらしい生き物でしょうか。

ハリネズミは懐かない……?

食べ物(虫)やハリなど、終盤になって話がヘビーになってきて驚かせたと思います。そう、ハリネズミとは、飼い方はシンプル、しかし飼うのにちょっとだけ勇気がいるという生き物なのです。

そして、ハリネズミは基本的に、人に触られるのが得意でありません。実は、もうおわかりかもしれませんが、私も1年ちょっとも一緒に暮らしてきたのに、全然懐かれていません。知人には「ペットなのに!?」とよく驚かれますが、本当です。驚くほど懐いていません。私がハリボウのいる部屋に入ると即座に隠れます。

ペットに向いている他の動物のように、ラブラブになることは諦めてください。ネットでよく目にする慣れたハリネズミは幻なんです※すいません、言いすぎました。慣れる子もいます……。


ハリボウさん、どう思いますか?

ハリボウ「巨人とは仲良くしないもんね」

そうですよね。いつも逃げますもんね。

ハリボウ「でも虫は欲しいもんね」

はい。これからも心を込めて飼育させていただきます。


というわけで、これからもハリボウさんに認められるよう、飼い主は日々せっせとお世話をさせてもらいます。

注意するポイントも多いし、懐きにくいハリネズミ。そして、生き物を飼うということは、責任をもってお世話することが大前提です。

でも、最後にこれだけは言わせてください。


それでも、ハリネズミは可愛い!!!


著者:nammid:poteharibo

namm

ハリネズミと暮らして一年ちょっとの主婦。ハリネズミはまったくなついていないが、日々一方通行の愛情をそそいでいる。好きな食べ物は唐揚げ。

ブログ:HARIBO TIMES

※記事公開時、ハリネズミのアレルギーに関する情報に誤りがありました。12月15日(木)11:40ごろ修正しました。お詫びして訂正いたします。

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