読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

それどこ

家庭のカレーが本格的になる「8つの隠し味」を試してみた

どこにでもある食材で、いつものおうちカレーが本格的に? そんなお手軽なカレーの隠し味を考えました。スパイスからカレーを作らなくても、入れるだけでもっと美味しくできる、カレーに合う手軽な「隠し味」8つを紹介します。

グルメ カレー カレーパフォーマー加藤 特集記事

f:id:blog-media:20160308105601j:plain

インド人風コスプレでブログを書いている、カレーパフォーマー加藤です。

最近「スパイスからカレーを作った方が美味しいと分かっているが、大変そうだからいつも市販品のカレールーで作ってしまう」と相談されることがあります。その相談を受けて、カレーパフォーマー加藤は考えました。ルーで作ったカレーを、もっと美味しくできる“手軽な隠し味”はないのだろうかと。

そこで今回は、スパイスからカレーを作らなくても、入れるだけで本格的なカレーになる「隠し味」を8つご紹介します。

家庭にあるもの&気軽に買える8つの食品

f:id:blog-media:20160308105604j:plain

今回使用するのはこの8つです。

  1. チョコレート
  2. インスタントコーヒー
  3. 砂糖
  4. 赤ワイン
  5. 中濃ソース
  6. しょうゆ
  7. トマトジュース
  8. すりおろしりんご

どれも家庭によくあるもの、かつ、なくてもスーパーで安価に購入できる食品をそろえてみました。

カレールーは、隠し味による味の変化が分かりやすいよう、辛さ・甘み・香り・とろみのバランスが取れているハウス食品の「ジャワカレー<中辛>」を使用しました。調理方法は、カレールーの箱の裏面に記載されている作り方に準拠。具は、にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、豚肉(カレー用)で統一します。

なお、この記事で紹介する隠し味は、カレールー1箱に対しての分量を記載しています。いちいち計量するのが面倒だという場合は、目分量でもOK。ただし、最初は少量からスタートしましょう。「味が弱い」と感じても、味見をしながら、少しずつ調節するようにしてくださいね。隠し味は、あくまで隠し味なので、大量に入れるとカレーの風味が隠し味に負けてしまいます。

いつものカレーが「隠し味」で違う味に!

1.チョコレート

f:id:blog-media:20160308105606j:plain

  • 分量:板チョコ2~3片程度
  • 入れるタイミング:仕上げ(ルーが溶けきったあと)

f:id:blog-media:20160308105618j:plain

カレーの辛さが抑えられ、柔らかい口当たりになるため、辛いカレーが苦手な女性やお子様でも、かなり食べやすい味になりました。カカオの風味が、カレーの風味を損なうことはなく、深みやコクを与えてくれます。

f:id:blog-media:20160308105609j:plain

今回は、甘くてなめらかなミルクチョコレートを使いましたが、カカオの割合が多いビターチョコレートを入れると、よりコクがアップします。

2.インスタントコーヒー
f:id:blog-media:20160308105611j:plain

  • 分量:小さじ2~3
  • 入れるタイミング:仕上げ(ルーが溶けきったあと)

f:id:blog-media:20160308105620j:plain

事前の調査では「本格的にブイヨンを取った味にかなり近づく」という声が多かったインスタントコーヒー。実際に食べてみると、カレールーで作るカレー独特の脂っぽさがなくなり、カレーに深みとコクが生まれ、お店で食べる欧風カレーのような味わいになりました。また、カレーの香りだけではなく、インスタントコーヒーならではの香ばしさや苦みもプラスされています。

f:id:blog-media:20160308105614j:plain

ちなみに、入れすぎると苦みが強くなりすぎてしまうので注意しましょう。

3.砂糖
f:id:blog-media:20160308105634j:plain

  • 分量:大さじ3~4
  • 入れるタイミング:カレールーと一緒

f:id:blog-media:20160308105653j:plain

過去にバラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)で紹介された隠し味。シャバシャバだったカレーにとろみが出て濃厚になり、コクと甘みが出るそうです。

f:id:blog-media:20160308105651j:plain

一口食べると口いっぱいに広がるやさしい甘さ、その後にやってくるほどよいスパイシーさとのコントラストがたまりません。味がまろやかになり、一晩寝かせたような旨味のあるカレーへと変身しました。

4.赤ワイン

f:id:blog-media:20160308105615j:plain

  • 分量:具材を煮込むときに入れる水の総量の30~40%
  • 入れるタイミング:具材を煮込むとき

f:id:blog-media:20160308105621j:plain

今回は水と赤ワインを、6:4くらいの比率で入れました。

f:id:blog-media:20160308105702j:plain

最初は全体が紫色で怪しげでしたが、カレールーを加えればいつものカレーに近い色になります。

f:id:blog-media:20160308105622j:plain

味は、というとブドウの爽やかな酸味や渋みにより、引き締まった味のカレーになりました。また、豚肉が他のカレーよりかなり柔らかくなりました。さっぱりしているので食べやすく、あっという間に食べ終わりました。

f:id:blog-media:20160308105617j:plain

ただ、若干、カレーというよりハヤシライスに近い風味かなという印象です。

5.中濃ソース
f:id:blog-media:20160308105636j:plain

  • 分量:小さじ1~2
  • 入れるタイミング:仕上げ(ルーが溶けきったあと)

f:id:blog-media:20160308105630j:plain

中濃ソースはもともと、野菜や果実、香辛料の風味がギュッと濃縮されているからか、カレーのスパイシーさに甘みやコクが重なる深みのある味になりました。砂糖と同じく、一晩寝かせたカレーのような旨味も感じます。

f:id:blog-media:20160308105632j:plain

個人的には、水を入れすぎて思いのほか味が薄くなったときの救世主として活用しています。

6.しょうゆ
f:id:blog-media:20160308105638j:plain

  • 分量:小さじ1
  • 入れるタイミング:ルーを入れる前(入れたあとは20分以上煮る)

f:id:blog-media:20160308105641j:plain

しょうゆの風味が際立つ、和風テイストな味わい。カレーの辛さとけんかすることなく、ほどよくマイルドな味に仕上がりました。カレー全体の味が引き締まった感じもします。あえてシャバシャバなカレーを作って、そばやうどんと一緒に食べたくなります。

f:id:blog-media:20160308105642j:plain

なお、エスビー食品のサイトによると、しょうゆをはじめ、ハチミツやみそなどの酵素を含む調味料は、カレーのとろみを弱くしてしまうそうです。とろみを残すため、しょうゆはカレールーを入れる前に加え、20分以上煮込むようにしましょう。

失敗しないカレー作りのポイント | カレーに関するQ&A | S&B エスビー食品株式会社

7.トマトジュース(無塩100%)
f:id:blog-media:20160308105624j:plain

  • 分量:レシピに書かれている水の量に合わせる(水の代用)
  • 入れるタイミング:具材を煮込むとき

f:id:blog-media:20160308105626j:plain

具材を煮込むときの水の代わりに、無塩100%のトマトジュースを使用します。何だか、ミネストローネを作っているように見えますね……。

f:id:blog-media:20160308105627j:plain

煮込んでいる途中で水分が少なくなってきたら、トマトジュースを追加します。酸味が強いと感じたら、トマトジュースの分量を減らして代わりに水を入れましょう。なお、カレールーはトマトジュースでは溶けにくいので、よくかきまぜるのがポイント。

f:id:blog-media:20160308105629j:plain

完成したカレーがこちら。見た目は完全にラタトゥイユですが、トマトの凝縮された旨味と酸味、カレーの風味が楽しめます。さっぱりしているので、食欲のないときでも食べられそうです。

8.すりおろしたりんご
f:id:blog-media:20160308105644j:plain

  • 分量:1/2個程度
  • 入れるタイミング:ルーを溶かしたあと

f:id:blog-media:20160308105648j:plain

りんごをすりおろすのが面倒な場合は、リンゴジュースで代用してもOK。カレーの味を確認しながら、好みの甘さになるまで少しづつ加えます。

f:id:blog-media:20160308105646j:plain

りんごの甘みとさわやかな酸味が口いっぱいに広がる、さっぱり食べやすいカレーに。りんごを入れたことで、豚肉が柔らかくなるとともに、フルーティーさが加わって数段奥深い味になりました。油や小麦粉を使っていない、スパイスと野菜、果物だけを長時間煮込んでとろみをつけたカレーのような、高級感のある仕上がりになりました。

カレーパフォーマー加藤が選ぶ「隠し味BEST3」

以上、8つの「隠し味」を試してみました。どれも美味しかったのですが、その中でも特に美味しかった「隠し味BEST3」を選んでみました。

【第3位】中濃ソース

f:id:blog-media:20160308105636j:plain

風味が凝縮されている中濃ソースは、入れるだけで、甘みやコク、旨味や深みが加わりました。入れすぎても味が大きく崩れることがないのも安心。美味しさもさることながら、その便利さや手軽さから、第3位に選びました。

【第2位】砂糖

f:id:blog-media:20160308105634j:plain

中濃ソース同様、入れすぎても味が大きく崩れる心配がなく、隠し味初心者でも挑戦しやすいハードルの低さが魅力的。まろやかな甘さと辛さのコントラストが癖になります。

【第1位】インスタントコーヒー

f:id:blog-media:20160308105611j:plain

今回のテーマに一番ふさわしいと感じたのは、インスタントコーヒーでした!

インスタントコーヒーならではの香ばしさがカレーの香りをより引き立て、キレのある苦味が深みやコクを生み出すことで、プロのシェフが手間暇かけて作ったような本格カレーに大変身します。一番美味しかった、カレーパフォーマー加藤のイチオシ隠し味です。

スパイスからカレーを作るのはハードルが高く感じますが、これならいつものカレーに足すだけで本格的なカレーが作れるので、ぜひお試しください。

余談:煮るときの一工夫でも、本格的なカレーになる

さて今回は「隠し味」を紹介しましたが、調理過程でもう一工夫加えると、さらに本格的なカレーになるんです。

1.玉ねぎをあめ色になるまで炒めてから煮る

f:id:blog-media:20160308105559j:plain

カレーのレシピでよく見かける「玉ねぎがあめ色になるまで炒める」という記述。薄切りの玉ねぎをあめ色になるまで15分ほど炒めることで、甘みが増し、カレーの味に深みが増します。しかし、うまくいかず焦げてしまったという経験がある人も多いのでは。そんな場合は、最初は強火でたまねぎの水分を完全に飛ばしてから、段々と弱火にしていくのがコツです。

写真は、スパイスと一緒に炒めて、香りを移したあめ色玉ねぎですが、スパイスを入れなくても十分美味しいカレーができあがります。

2.日本酒やビールを入れて煮る

f:id:blog-media:20160308105602j:plain

炒めた具材に水を入れて煮るとき、水の分量の10%分の日本酒やビールを加えると具材が柔らかくなります。また、日本酒の甘みやビールの苦みは、カレーの味に奥深さを与えてくれるので、一気に本格的なカレーになります。

3.具材を煮るときにローリエを入れる

f:id:blog-media:20160308105650j:plain

ローリエは、日本では月桂樹と呼ばれているハーブです。清涼感のある香りが特徴で、肉や魚の臭みを消してくれる効果があります。具材を煮込む際にローリエを1~2枚入れると、カレーの風味がよりいっそう増します。

スーパーなどでも気軽に手に入るので、一度試してみてはいかがでしょう。

4.アクをこまめに取り続ける

料理の基本中の基本「アク取り」。少々面倒臭いのが難点ですが、雑味を取り除き、カレーの味や香りが際立たせる大切な作業です。やって損はありません。


隠し味やちょっとした工夫で、家庭のカレーはもっと美味しくなります。これからもカレーパフォーマー加藤は、家庭のカレーをもっと美味しくするためのアイデアを発信し続けていきます!

著者:カレーパフォーマー加藤id:spicecurryevent

カレーパフォーマー加藤エンジニアですが、ブロガー・料理人・芸人の3つの顔をもっています。

東京の名店、美味しいレシピから、カレーイベントまで、ブログで紹介しています。インド風コスプレで、本格インドカレーをスパイスから作ります。お子様に大人気です。打ち上げや忘年会では、カレーラップを歌って踊ります。

ブログ:カレーパフォーマー加藤のスパイスカレー探訪記

関連記事

srdk.rakuten.jp

社会的責任[CSR]