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ドームコンサートの天井席でも負けない!「視認性」をとにかく追求した応援うちわを作ってみる

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こんにちは、ジャニーズファンのためのライフハックというニッチなテーマのブログを運営しております「ジャニヲタ見聞録」管理人です。

ジャニヲタの必須アイテムのひとつ「応援うちわ」について、2次元や2.5次元までうちわ文化が広がりつつある昨今、ジャニヲタじゃなくても目にしたことがあるのではないでしょうか?非ジャニヲタの方に向けて一度説明させていただくと、発祥は光GENJIの時代にまで遡るらしい「応援うちわ」ですが、ジャニーズにはコンサートグッズとして販売されているタレントの顔写真入りの「ジャンボうちわ」というグッズがありまして、そのサイズ以下のものだったら手作りの「応援うちわ」を作成して応援してもいいというルールがあるのです。もちろん公式グッズのうちわを買って売上に貢献しタレントを応援するというのも大事なことですが、コンサート会場で誰のファンかをアピールし、あわよくば自担(※自分が応援しているメンバーのことを指します)からファンサを貰う(※ファンサとは「ファンサービス」の略で、タレントがファンに対して何らかのレスポンスを返すことを表しています)ためには、顔写真よりうちわサイズの大きな文字の方が絶対伝わりやすいし、遠くからでも判別してもらいやすいということで、熱心なファンの間では手作りのうちわを持ち込むことが当然のようになっております。(※グループやコンサートによってはそうでない場合もあります)

手作りうちわが盛んなコンサートの会場に行くと、各々目立つようにフォントや配色に凝りまくったうちわがたくさん見られます。「うちわ 可愛い」で画像検索してみると、今流行りのうちわがどんな感じがちょっと伝わるかと思います。

うちわ 可愛い - Google 検索

という前提を踏まえて今回の記事を読んで頂ければと思います……。

いよいよ年の瀬も近づいて参りまして、12月は野球のオフシーズンということもあり、ジャニヲタの皆様に置かれましては年末の東京ドームでのカウコン(※大みそかから元日にかけて開催される、ジャニーズ事務所所属タレントによる年越しライブイベント)をはじめ、名古屋・ナゴヤドーム、大阪・京セラドームなど各地での「ドームコンサート・シーズン」でもあると思います。広いドーム会場でのコンサートって、もちろん大規模なセットや派手な演出が使えて見応えのあるものが見られるという良さもめちゃくちゃあると思うんですが、その反面ステージから離れた後列の座席、所謂「天井席」が来てしまうと、会場によってはとにかく本当に遠いですよね……。

遠くても私には12倍の防振双眼鏡がある!ので自分がステージを見る分にはそこまで問題はないのですが、ジャニコンの醍醐味としてやっぱり「うちわを振る楽しさ」も大きいと思うのです。今まではドーム公演で後ろの席が来た時はかさばるうちわは家に置いて身軽に出かけたりしていたのですが、今回はメルヘンなフォントも可愛いキャラクターもパステルな配色も捨て去って、もし京セラドームの最後列の座席が当たったとしても自担に見つけてもらえる(かもしれない)視認性の高いうちわを作る!という「一大事」に挑んでみたいと思います。

まずは材料選び

  • 既定サイズ(公式販売グッズのジャンボうちわと同一)以上のものは作成しない
  • 電飾は使わない(公式販売されているペンライト以外のものは禁止されています)
  • 一本一文字で×2本(同担の友人と一緒に入るので、一人一本で持てるように)

という縛りの中で、最大限に遠くからでも目立つうちわの材料を選定してみようと思います。

ということで、いきなりですがドドン。

今まで客席のうちわをたくさん観察してきた経験から、「遠くからでも良く見える」視認性を重視した場合の配色は「蛍光色の土台×黒色文字」に勝るものはないと独断と偏見で判断。その中でも特にコントラストが強い「蛍光黄色×黒文字」で制作することに決定しました。ただ、普通の蛍光カッティングシートや紙で作るのはあまりにもあまりにも普通すぎる!ということで、今回は「反射蛍光シート」を購入してみました。

「反射シート」っていうのは道路標識とかにも使われているもので、「車や自転車のライトで照らした時に浮かび上がるように光って見える」のが特徴です。小学生のランドセルに貼りつける用のものとかもありますよね。白の反射シートでもライトが当たった時には効果があるのですが、明るいところで見るとうっすらグレーに見えて視認性が良くないので、明るいところでも暗いところでも目立ちそうな「反射蛍光シート」を選択しました。

実際に購入したのはユーロポートさんの「カッティング用反射蛍光シート」1m切り売りで幅が30cm・販売価格は1814円です。

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同サイズの反射ではない蛍光シートは1555円だったので価格差はそこまで大きくはないですが、果たして約300円分の効果が出てくるのでしょうか……。文字は黒のカッティングシートということで、同じくユーロポートさんの格安カッティングシート(黒・艶なし)の30cm幅10mロールで購入したものを使用します。

蛍光反射シートを広げるとこんな感じ。幅がうちわにジャストサイズなので中途半端な余りが出ず、制作効率が良いです。


(上:反射シート/下:蛍光紙)

通常の蛍光シートと並べるとこんな感じですが、明るいところで見ると、わずかに反射シートの方が色が沈んだように見えます。

これに加えて、家にあった在庫のジャンボうちわ骨(¥85)が材料の全てになります。

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実際にうちわを制作

うちわを作る上で配色もさることながらデザイン……というか、文字だけなので、フォントの選択も重要なポイントとなります。とはいえ今回はとにかく「視認性」重視!ということでファンシーで可愛いフォントや華美なフォントはやっぱり遠くからは読みにくいだろうということで、太めのゴシック体に決定しました。POP体もうちわの定番って感じでいいんですが、やっぱりちょっと町内会のプリント感が抜けないので……。

しかしただのゴシックだとあまりにも面白みがないかなということで「DFPスターゴシック体W12」というフォントを使ってちょっとだけ可愛くしてみます。

ちなみにうちわのデザインは基本的に、後述するカッティングマシン「silhouette CAMEO」に付属する「Silhouette Studio」というソフトを使用して行っています。

(自分で作った)うちわテンプレートを呼び出して……

ドドン!(2本分)

ここまで3分くらいです。
そして今回はガチで自分がドームで使ううちわを作るということで、本当に普通に自担(Hey!Say!JUMPの知念侑李さん)のうちわを制作しております!

実際にカットするのは文字の部分だけなので、なるべく無駄な部分が出ないように文字の部分だけ並べ直して配置します。そして、実際に文字を切ってくれるのはこのマシン「silhouette CAMEO」です。

ドン!

これはPCで作成した文字や図形のデータ通りに紙やカッティングシートをカットしてくれる「カッティングプロッター」です。ペーパークラフト好きの方とかが愛用されてるみたいですが、私はほぼこれをうちわの文字カットのためだけに購入・所有しております。今は後継機種が出たので旧機種となってますが、購入時は3万弱くらいのお値段でした。
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カッティングシートをセットしてさくっとカットしていきます。
カット自体は大して時間はかかりませんが、かなりうるさいので壁の薄い家に住んでる人は時間帯に気を遣った方が良いかもしれません。

カット完了!したのでいらない部分のカッティングシートを手でべろべろ剥がして文字シールの状態にします。

文字はできたので、うちわ骨に反射蛍光シートを貼ってうちわの土台を作ります。これは手動でうちわ骨に貼って裏側からカッターで切り抜くだけの単純作業です。

2本分完成!

そして文字をうちわ土台に貼りつけます。

ドドドン!

文字のカッティングシートがかなり薄く、気泡がいっぱいできてしまったのをカッターでつぶして空気を抜いたりしましたが、近くで見るとちょっと気になります……が、うちわはそんな近くで見せるものではないので気にしないことにします。

というわけで、反射蛍光シート仕様の視認性ナンバーワン(のはずの)うちわが完成しました!

視認性を確かめてみる

しかし完成したものの見た感じあまりにも何の変哲もなさすぎる……本当に反射シートを使った意味はあるのだろうか……と不安になってきたので、恥を忍んで家人協力のもと暗いところで遠方からの見え方を確認してみました。

【1階から3階ベランダを見た場合の見え方】

おお、結構よく見える気がする!結構良く見える気がするけどこれが反射シートを使ったからなのか、単に蛍光の効果なのかが判断できない!

……ということで、急遽見え方を比較するためにただの蛍光紙台紙のうちわをもう一本制作してみることに。所要時間15分くらいで完成しました。


(左:反射シート/右:蛍光紙)

【1階から3階ベランダを見た場合の見え方】

何ということでしょう、違いがわかりません……!

どちらもそれなりに良く見えるとは思いますが、割高な反射蛍光シートをわざわざ取り寄せて制作したというのに台紙込108円のダイソーうちわと効果が変わらないとは……と落ち込みそうになったんですが、最初に言ったようにそもそも反射シートというのはライトが当たった時に効力を発揮するものだったということを思い出して今度は室内で実験してみることに。

電気を落とした部屋で、後ろからiPhoneのライトで照らしつつ膝の間に挟んだタブレットで写真を撮るというアクロバティックな体勢での実験です。

【反射蛍光シート】


【ただの蛍光紙】

反射シートの方が心なしかくっきりしてるような……?って思ったけどそもそも並べないと同条件での見え方がわかりませんね、ということで並べて照らしてみると……

おお……!!!
角度にもよりますがライトが当たると一気に「念」の文字が浮かび上がってきました!紙とぜんぜん違うぞ!ってひとり盛り上がったのですがいかんせん光具合の違いを写真に撮るのがめちゃめちゃむずかしくてiPhoneのライトだと何回やっても伝わる写真が撮れず……。LED懐中電灯を装備したうえで何度も撮り直してなんとかわかりやすく撮影できました。

わざと右側にだけ光を当ててるように見えるかもしれませんが、同じところにライトを当てて反射シートの2本を並べるとこんな感じです。

並べて比較するとこんな感じ。

かなり違いが出ているのがおわかりいただけるでしょうか?もちろん周りの明るさ・ライトの当たる角度でまた全然違うとは思うのであくまで「こんなに光って見える場合もある」というだけではありますが、「反射」シートなのでホログラムみたいなギラギラした眩しさもなく、文字の視認性としては抜群なのではないかと思います。さすがに反射蛍光シート、高いだけのことはありました……!

実際、うちわを持ってるコンサート中のシチュエーションで考えると、客電が落ちてはいても、意図してそういう演出を行っていない限り真っ暗ということはあまりなくて、何かしら客席にもライトが当たっていることが多いように思います。実際にステージ上から見たわけではないのであくまで推測ですが、うまいことライトが当たったら反射蛍光シートのうちわはコンサート中もかなり高い視認性を発揮できるのではないかと思います。客電がついてる時間でも蛍光黄×黒の配色なら十分目立てるし、しっかりした素材なので長く使えるいいうちわになりそうです!タレント相手に「本当にステージ上から見えたか」の聞き込み調査ができたらいいんですがまあそれは不可能なのであくまで「遠くからでも良く見える可能性の高い」うちわではありますが……。

ちなみに、材料費は2本で

  • うちわ骨(85円×2本)
  • 反射蛍光シート(60センチ/約1088円)
  • 黒カッティングシート(45センチ/約97円)

で合計1355円・一本当たり677円だったのでめちゃ高いというほどでもないかと思います。

というわけで、結論!「一本677円で最高レベルの視認性のうちわは作れる!」ということで、このうちわで年末の京セラドームに挑んでみたいと思います。もうこれで天井席も怖くない……!とか言ってたら本当に天井席が来てしまったので、地上ならぬ天井の星になってきます!みなさん良い年越しを!

著者:ジャニヲタ見聞録管理人

ジャニヲタ見聞録管理人

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