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父の日のプレゼント、素敵な「醤油」を贈ってみませんか

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みなさんこんにちは。杉村啓といいます。日本酒とか醤油とか料理漫画とかいろいろなものが大好きで、それらに関する記事とか本を書いたりしています。

もうすぐ父の日ですね。日頃の感謝を込めて贈る物はもうお決まりでしょうか。でも、カーネーションの花が定番になっている母の日に対して、父の日に贈るものってこれという定番が少なく、難しかったりもします。そこで僕からの提案が。まだ決まっていない人は、今年は「醤油」を贈ってみるのはどうでしょうか。

え? 醤油が贈り物になるの? と思う人もいるかもしれません。実は最近の醤油はおいしいだけではなく、さまざまな種類が出ていて、贈り物にもぴったりのものがあるんです。ちょっとだまされたと思って、続きを読んでみてください。

■ 血圧に効くトクホのしょうゆ「まめちから」

まず最初に紹介したいのは、キッコーマン株式会社から出ている「まめちから 大豆ペプチドしょうゆ」です。この醤油の特徴はずばり、「血圧を下げる」という効能で、特定保健用食品すなわちトクホを取得しているのです。

醤油といえば、高血圧の人は減らさなければならない代表的な調味料でもあります。でもこのまめちからは、摂取すると逆に血圧が下がるのです。

なぜそんなことが可能になっているかというと、それは「大豆ペプチド」のおかげです。ペプチドとはたんぱく質が酵素に分解されてアミノ酸になる、その中間のような状態です。バラバラに分解される前のつながった状態で吸収されるため、1つ1つのアミノ酸を吸収するよりも効率が良いという特徴があります。

その大豆ペプチドに、血管収縮にかかわる酵素に働きかけて血圧対策を行う効果があります。というわけで、まめちからはこの大豆ペプチドの力で血圧を下げるのです。

本当に効果があるのか疑っている人もいるでしょう。血圧が高めの人132人で12週間の臨床実験を行った結果、減塩醤油を使った人の血圧は現状維持(最高血圧140前後)だったのに対し、まめちからを摂取した人は最高血圧が135以下になったという結果が出ています。そもそも特定保健用食品の認可は、きちんとした結果が出ないと下りません。まめちからは、開発に5年、認可が下りるまで5年、あしかけ10年をかけて造られた醤油なのです。

もちろん、どんな薬だって多く摂取したら体に悪いのは言うまでもありません。ましてや醤油ですから、血圧を下げる効果があったとしても、たくさん摂取してしまえば塩分過多になってしまいます。

まめちからは、その点もちゃんと考えられていて、4mlの小袋に入っています。1日あたりの摂取目安量は8ml(食塩相当量0.7g)。つまり、昼と夜とで2袋分を使うようになっているというわけです。小袋なので、外食用として持ち歩くこともできます。

でもいくら体に良くても、肝心の味がイマイチだったら……と思う人もいるでしょう。ご安心ください。かなりしっかりした昆布ダシの旨味を感じる、おいしいダシ醤油になっています。

実は、ダシには減塩効果があります。より正確には、ダシの旨味は塩味を強化する効果を持っている、です。いつも塩分濃度15%の醤油で満足している塩気が、ダシ醤油になると10%ぐらいでも満足する(つまり15%ぐらいに匹敵する)塩気の味わいになり、結果として減塩になるという原理です。

というわけで、まめちからも通常の醤油の半分と塩分濃度は低くなっているのですが、ダシがあるのでそれを感じさせません。これならきっとグルメなお父様も満足……は、難しいかもしれませんが、ダシ醤油が嫌いな方じゃなかったら大丈夫だと思います。

唯一の欠点といえば、値段でしょうか。1日2袋、30日分で60袋、3780円です。なので、ふらっと買うのは難しいのですが、だからこそ父の日のプレゼントにいいのではないでしょうか。

■ こだわって造られたプレミアムな醤油を贈り物に

ちなみに父の日には間に合わなくなるかもしれませんが、贈り物にふさわしいプレミアムな醤油も最近はたくさん販売されています。

まずはキッコーマンの御用蔵醤油。「御用蔵生」です。

宮内省(今は宮内庁)にお納めする醤油を造るための醸造所として造られた御用蔵で、キッコーマンの技術の粋を集めた醤油です。この醤油のすごいところは、その醤油を1回造り、さらに翌年には水の代わりにこの醤油を使ってさらに醤油を造るという、いわゆる「さいしこみ醤油」の造り方をしているということです。プレミアムな醤油を使ってさらにプレミアムな醤油を造っているのですね。

もちろん味もおいしいです。空気に触れないボトルで買えますので、扱いやすいのもうれしいところですね。1年に1回造られるので、売り切れたらまた来年まで待たなければなりません。450mlで1本1852円になります。


おつぎは、ヒゲタ醤油の「玄蕃蔵」です。

ヒゲタ醤油の創業者・田中玄蕃の名を冠していて、昔ながらの造りで年に1回だけ造られる上質な濃口醤油です。以前は500mlの瓶で販売されていたのですが、今年から空気に触れずに品質を保てる密封ボトルでも販売されるようになりました。

9月9日にできるので、7月末までに予約をしてあとは届くのを待つという形になります。500mlの瓶も450mlの密封ボトルも1800円です。


同じくヒゲタ醤油の「高倍(たかべ)」もオススメです。

年に1回、こちらは11月23日に神社に奉納するために造られる醤油です。中身は濃口醤油ですね。こちらもおいしいです。今年の予約はまだ始まっていませんので、予約が始まるのを待ちましょう。500ml瓶で1800円です。でも、こちらも密封ボトルが出るんじゃないかなー(というか出て欲しい)と思っていたりします。


そして濃口醤油じゃなく、淡口醤油はないの? とお思いの方。お待たせいたしました。


もちろん淡口醤油のオススメもあります。ヒガシマル醤油の「龍野乃刻(たつののとき)」です。

淡口醤油でありながら、甘酒二段仕込みという製法で、お米の甘やかな香りを持つとてもおいしい醤油です。今までに人に醤油を味わってもらった機会は多いのですが、誰もがこの醤油を絶賛しています。昨年末に出演させていただいたテレビ番組「ごきげん!ブランニュ」(ABC)で俳優の梅沢富美男さんに食べていただいたのもこの醤油だったりします。

2015年は6月1日から予約が始まる予定で、11月販売です。310mlの瓶が2本セットで1836円になります。


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まだまだたくさん紹介したい醤油はあります。おいしい醤油は、料理の味を何段階も上に引き上げます。しかも、当たり前ですが1つの種類の料理だけではなく、いろいろな料理に使えるので、調味料にこだわると食生活はかなり豊かになります。

ちょっとお高いプレミアムな醤油を、父の日みたいな機会に思い切って買ってみるのもいいのではないでしょうか。


http://www.kikkoman.co.jp/type.html
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著者:杉村啓 (id:shouyutechou)

杉村啓

醤油、日本酒を愛し、そのおいしさ・楽しさ・奥深さについて広める活動を行うライター。料理漫画研究家でもある。著書に『白熱日本酒教室』(星海社)、『醤油手帖』(河出書房新社)ほか。京都在住。

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